2020年10月16日金曜日

柏崎原発7号機の工事計画を認可 保安規定残すのみ

 原子力規制委14日、柏崎刈羽原発7号機の安全対策に関する詳細な設計内容をまとめた工事計画を認可しました。7号機は既に新規制基準の適合性審査に「合格」しているので、残る審査は、同原発の安全管理ルールを定めた保安規定のみですが、すでに9月に事実上の「合格」を出しているので正式認可も時間の問題です。
 7号機の安全対策工事の完了予定は今年12で、その後各設備の状況などを確認する「使用前事業者検査」に移り、214月に原子炉を動かす以外の検査は完了します。
 残るは地元同意が焦点となります
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柏崎原発7号機の工事計画を認可 規制委 保安規定残すのみ
                            新潟日報 2020/10/15
 原子力規制委員会は14日、東京電力柏崎刈羽原発7号機の安全対策に関する詳細な設計内容をまとめた工事計画を認可した。原発再稼働に必要な、規制委による三つの審査のうちの一つが終了した。東電が再稼働を目指す7号機は既に新規制基準の適合性審査に「合格」。残る審査は、同原発の安全管理ルールを定めた保安規定のみとなった。
 規制委は、保安規定の審査でも9月に事実上の「合格」を出し、現在は最終盤の手続きに入っている。保安規定も正式に認可すれば、規制委による審査はすべて終了することになる。
 今回、認可された工事計画の審査では、津波や竜巻、地震発生時の地盤の液状化による原発施設への影響のほか、火災対策などについて議論してきた。東電は14日、この認可を受け、「安全性向上に向け、引き続き取り組んでいく」とのコメントを発表した。

 東電は審査と並行して7号機の安全対策工事も進めており、今年12月に終える予定。工事終了後は、各設備の状況などを確認する「使用前事業者検査」に移り、このうち原子炉を動かさずに行えるものは21年4月に完了するとの見通しを示している。技術的には、この段階で再稼働できる状態となり、地元同意が焦点となる