東北電力女川原発2号機の再稼働を巡り、河北新報社は無料通信アプリ「LINE(ライン)」で読者らにアンケートを行った結果は下記の通りです。
再稼働を容認した宮城県議会に対し72%が不支持
村井嘉浩知事が再稼働に同意すべきかは「はい」が31%、「いいえ」が57%
知事が決断する前の県民投票を「行うべきだ」は76%
2号機の再稼働について「賛成・どちらかといえば賛成」が23%、「反対・どちらかといえば反対」が63%
村井知事が最終判断する前に県民投票を「行うべき」は76%、「すべきではない」は19%
原発再稼働の県議会の決定が大概住民の意思と反しているのは問題です。
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女川再稼働を容認の宮城県議会「不支持」72% SNSアンケート
県民投票求める声も
河北新報 2020年10月27日
東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、宮城県石巻市)の再稼働を巡り、河北新報社は無料通信アプリ「LINE(ライン)」で読者らにアンケートを行った。再稼働を容認した宮城県議会に対し72%が不支持を表明。村井嘉浩知事が再稼働に同意すべきかは「はい」が31%、「いいえ」が57%だった。知事が決断する前の県民投票は76%が「行うべきだ」と答えた。
2号機の再稼働について「賛成」が11%、「どちらかといえば賛成」が12%で、賛成派は計23%。「反対」が63%、「どちらかといえば反対」が11%で、反対派は計74%に達した。
県議会は22日、女川町商工会が早期再稼働を求めた請願を賛成多数で採択した。県議会の決断を「支持する」は22%、「支持しない」は72%だった。
回答者が寄せた主な理由は表の通り。支持派は「女川原発の安全性」を挙げたり、「原子力政策は国策」などと説明したりした。不支持派は重大事故時の避難計画、議論そのものの不十分さを疑問視した。
2号機の再稼働は安全対策工事が終わる2022年度以降の見込み。県議会が結論を出した時期は「早い」が72%、「妥当」が22%、「遅い」が7%だった。
村井知事が須田善明女川町長、亀山紘石巻市長との三者協議後、再稼働に同意すべきかどうかの質問に「はい」が31%、「いいえ」が57%で「分からない」は13%。賛成の理由は「立地2市町の意向の尊重」、反対の理由は「事故での避難や風評被害から2市町だけの問題ではない」などがあった。
村井知事が最終判断する前に、県民投票を行うべきかどうかも聞いた。「すべきだ」は76%、「すべきではない」は19%で、「分からない」は4%だった。
県議会は再稼働の賛否を問う住民投票条例案をこれまで2回否決した。「ほぼ稼働することが分かっていても、民意の確認が必須だと思う」などと、再稼働賛成派からも実施を求める声が上がった。
調査は23~25日、「読者とともに 特別報道室」のLINEで友だち登録する人に実施。145件の回答があった。小数点以下第1位以下を四捨五入したため、回答の割合の合計が100にならない場合がある。