「早期に結論」福島第1処理水処分で経産相が見解
河北新報 2020年10月10日
梶山弘志経済産業相は9日の閣議後記者会見で、東京電力福島第1原発の放射性物質トリチウムを含む処理水の処分方法に関し「保管タンクの容量の限界を考えれば、これまでに頂いた意見を整理し、責任を持って早期に結論を出したい」と述べた。
国は自治体や農林水産業などの業界団体を対象に、処分方法についての意見聴取会を今年4月から開催。今月8日の第7回会合では、全国漁業協同組合連合会が「国民の理解を得られない海洋放出には漁業者の総意として絶対反対」と強調した。
梶山氏は「会合のほかにも関係者向けの説明会を開いており、書面での意見も寄せられている」と話し、意見聴取会を終了する考えを示唆。「風評被害に対する懸念の払拭(ふっしょく)に向けた対応が重要」とも語り、対策の本格検討に着手する意向も示した。
満にする方針。