使用済み核燃料の保管プールが満杯になる中で、核燃料を容器(キャスク)に収納した後、地上の室内で空気冷却式(下から冷気が入り暖気は上方から排気される自然喚気方式)で保管する方式が、今後広がるということです。
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広がる乾式暫定保管 使用済み燃料、プール満杯近く 埋設薄れる動機 処分地選定に影響も
北海道新聞 2020/10/29
原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)を地下深く埋める最終処分地の選定調査が国内で初めて、後志管内の寿都町と神恵内村を対象に11月にも始まる。一方で青森県むつ市の中間貯蔵施設など、核のごみのもととなる使用済み核燃料を地上で暫定的に保管する準備が進んでおり、処分地選定論議にも影響しそうだ。
核のごみは全国の原発で使い終えた燃料からプルトニウムなどを取り出す再処理を行った後に出る。だが、青森県六ケ所村の再処理工場が稼働しないため、使用済み燃料は大半が各地の原発か再処理工場のプールで水冷保管されている。
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