2021年9月4日土曜日

04- 南相馬市、福島市、須賀川市で絵画や写真の展示会が開かれる 

 南相馬市博物館で「相馬野馬追」の絵画の第一人者として知られる画家の故朝倉悠三さんの作品展が3日、開幕します(10月3日まで)
 福島市で「あれから10年 第2回FUKUSIMAの記憶展20218日から12日まで開かれます。県内外の美術・写真家約50人が東日本大震災を題材に制作した作品が展示されます。
 須賀川市市民交流センターtette(テッテ)や市内の公民館では、東日本大震災の被害や震災からの10年間を振り返る展示会が、13日まで開かれます
 被害を受けた震災当時の市役所庁舎や小学校を収めた写真、新聞記事を展示します。
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復興の歩み絵日記で伝える 福島県南相馬市で故朝倉悠三さんの作品展始まる
                           福島民報 2021/09/03
 福島県相双地方の伝統行事「相馬野馬追」の絵画の第一人者として知られる画家の故朝倉悠三さんの作品展が3日、南相馬市博物館で開幕する。福島民報で連載した「震災絵日記」の30作品を展示し、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興の歩みを伝える。10月3日まで。
 朝倉さんは南相馬市鹿島区出身。高校の美術教諭を務めながら野馬追などの絵画を描き、退職後も制作を続けた。震災絵日記は2011(平成23)年5月から2019年3月までの間に計410作品が連載され、自然の脅威、被災者の悲哀、政治不信、未来への希望を表現した。2019(令和元)年9月20日、79歳で亡くなった。
 作品展は、同館が朝倉さん家族から絵画の提供を受けて実現した。震災の津波で市内鹿島区の6号国道に漁船が押し流された光景を描いた第1回掲載の作品「6号国道に横たわる漁船(南相馬市鹿島区)」をはじめ、2018年7月に野馬追の標葉(しねは)郷騎馬会の騎馬武者が地元の浪江町に凱旋(がいせん)する「帰り馬」行列を8年ぶりに行った時の喜びと感動を記した「相馬野馬追完全復活~標葉郷、8年ぶり武者行列」などが並ぶ。作品は全て複製でA4判サイズ
 観覧無料。開館時間は午前9時から午後4時45分(最終入館は同4時)まで。月曜日は休館。問い合わせは同館へ。


8日から「FUKUSHIMAの記憶展」 震災10年で美術・写真家ら出展 福島県福島市
                            福島民報 2021/09/03
 8日から12日まで福島県福島市で開かれる「あれから10年 第2回FUKUSHIMAの記憶展2021」は、県内外の美術・写真家約50人が東日本大震災を題材に制作した作品を出品する
 実行委員会の主催。福島民報社などの後援。芸術を通して震災の記憶を伝えようと、市内のとうほう・みんなの文化センター(県文化センター)を会場に企画した。2015(平成27)年に開かれた第1回展示に続いての開催となる。
 県内の小学生によるはがき作品663点を組み合わせた巨大アート作品も紹介する。
 時間は午前9時から午後6時(最終日は午後4時)まで。入場無料。問い合わせは事務局へ。


福島県須賀川市が震災と10年間を振り返る展示会 13日まで 市民交流センターなど会場
                            福島民報 2021/09/03
 福島県須賀川市は13日まで、市民交流センターtette(テッテ)や市内の公民館で東日本大震災の被害や震災からの10年間を振り返る展示会を開いている
 1日の「防災の日」に合わせ、震災を風化させず災害に備えてほしいとの思いを込めた。被害を受けた震災当時の市役所庁舎や小学校を収めた写真、新聞記事を展示している。市消防団員や地元高校生に震災の教訓と復興への思いをインタビューした映像も流している。
 テッテの開館時間は午前9時から午後8時まで。問い合わせは市行政管理課へ。

■須賀川市が震災の記録写真集を発行

 須賀川市は冊子「東日本大震災の記録~写真で見る復興~」を発行した。藤沼湖決壊による犠牲者の慰霊碑の除幕式や、新庁舎開庁など震災から10年間を年表と写真でまとめた。各世帯に配布したほか、市役所などでも閲覧できる。