原子力規制委への報告書提出後、22日に記者会見した東電の小林喜光会長は「最後の機会を与えられたとの覚悟を持って取り組む」と。厳しい口調で話しました。
原発を運転する資格があるのかが問われる事態に危機感をにじませました。
小早川智明社長と牧野茂徳原子力・立地本部長を減給30%、3カ月とし、柏崎刈羽原発の石井武生所長は辞任すると発表しました。小林喜光会長は「地元や社会の皆さまに不安を与え、改めておわび申し上げる」と陳謝しました。
報告書の概要は別掲のNHKの記事を参照ください。
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「最後の機会」にじむ危機感 東電経営陣が記者会見 柏崎原発
時事通信2021年9月22日
。原子力規制委員会への報告書提出後、東京都内で22日に記者会見した東京電力の小林喜光会長は厳しい口調で話した。原発を運転する資格があるのかが問われる事態に、危機感をにじませた。
報告書では、テロ対策などで不備が生じた背景に「組織として是正する力の弱さ」や「核セキュリティーへの意識の低さ」があったと指摘。原子力部門が抱える問題の根深さが浮き彫りになった。
小林会長は「自ら計画した改善措置をやり遂げなければ、原子力事業に携わる資格がないとの烙印(らくいん)を押される」と強調。小早川智明社長も「本気で生まれ変わらなければならない」と話し、背水の陣で改革に取り組む姿勢を見せた。
会見ではコストが優先されていたのではとの質問が相次いだ。小早川社長は「安全をないがしろにする意識で進めていたわけではない」と否定した上で、今後も安全を最優先すると強調した。