2021年9月19日日曜日

福島原発の廃棄物管理が不適切 態勢見直しをと原子力規制委

 福島第一原発屋外仮設の集積場に置かれる廃炉作業で出た廃棄物が急増し、管理が不適切な場所もあるとして、原子力規制委が管理態勢の見直しを求めました。

 この集積場に仮置きされた廃棄物去年1月のおよそ7000m3からことし7月時点で6万m3に急増しました。仮置きが1年を超えるものがあることが分かり原子力規制委はパトロールの回数が少ないなど適切な管理が行われていないおそれがあると指摘しました
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福島第一原発の廃棄物管理が不適切 態勢見直しを 原子力規制委
                    NHK NEWS WEB 2021年9月18日
東京電力福島第一原子力発電所では、屋外に設置した仮設の集積場に置かれる廃炉作業で出た廃棄物が急増し、管理が不適切な場所もあるとして、原子力規制委員会が管理態勢の見直しを求めました。
福島第一原発の廃炉で出た放射性廃棄物はことし3月時点でおよそ48万立方メートルあり、多くは屋外の決まった場所で一時保管していますが、すぐに運び込めないがれきなどは原則1年を上限に仮設の集積場に置いています。
この集積場に仮置きされた廃棄物が去年1月のおよそ7000立方メートルからことし7月時点で6万立方メートルに急増し、仮置きが1年を超えるなど、管理が不適切な場所もあることが分かりました。
急増した原因について東京電力は、一時保管しているエリアでコンテナの積み直しなどのため受け入れを一時中断したことや、コンテナから放射性物質が漏れ点検作業などを実施したためだと説明しています。
原子力規制委員会は、仮設の集積場ではパトロールの回数が少ないなど適切な管理が行われていないおそれがあるとして、管理態勢の見直しを求めました。
東京電力は「廃棄物の仮置きなどを見直し、適切に管理したい」と話しています。