伊方原発で宿直の待機要員が無断外出していた件についてNHKがやや詳しい記事を出していましたので、「伊方原発 宿直が無断外出、保安規定違反」の「詳報」として紹介します。
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伊方原発で待機要員が無断外出 “再発防止を” 原子力規制委
NHK NEWS WEB 2021年9月8日
愛媛県にある伊方原子力発電所でことし7月、重大事故の発生に備えて待機要員となっていた四国電力の社員が、宿直勤務の際に5回にわたって無断で外出していたことが明らかになったことを受けて、原子力規制委員会は法令違反の深刻度を最も低いレベルだとしたうえで、四国電力の再発防止の取り組みを確認していくことを申し合わせました。
原子力規制委員会は8日、定例の会合を開いて、四国電力の社員が無断で外出していたことについて審議しました。
この中で、検査を進めた原子力規制庁は、今回の問題は社員個人の意図的な不正行為だったことに加えて、緊急時の要員を速やかに補充する体制がとられていたことなどから、法令違反の深刻度は、4段階のうち最も低いレベルとし規制委員会も了承しました。
そのうえで、委員たちは今後、四国電力の再発防止の取り組みを確認していくことを申し合わせました。
伊方原発は3号機について来月12日に原子炉を起動させる計画ですが、四国電力は今回の問題について再発防止策の検討を進めていて「地元の理解を得てステップを進めていきたい」としています。
原子力規制委 更田委員長「安全文化劣化の兆候」
原子力規制委員会の更田豊志委員長は8日の定例会合で「四国電力が重大事故の対応に必要だと自分たちで定めたことを守れないというのは、安全文化が劣化している兆候だと考えられるので、しっかりした対処を求める」と述べ、今後の検査で再発防止策が取られているか確認する考えを示しました。