6日午前、柏崎刈羽原子力発電所3号機タービン建屋で、地下3階に設置されたヒーターから煙が発生したと所員が119番しました。数分後に煙は収まり、外部への放射能漏れやけが人はありませんでした。
東電の発表によると、ヒーターは、弁などを動かす制御用圧縮空気の湿気を除去するための設備で、東電や消防が原因を調べています。
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新潟 柏崎刈羽原発3号機 タービン建屋で火事 外部への影響なし
NHK NEWS WEB 2021年9月6日
6日午前、新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所3号機のタービン建屋にある設備から、煙が出る火事がありました。東京電力によりますと、煙はまもなくおさまり、外部に放射性物質が漏れるなどの影響はないということです。
6日午前11時すぎ、柏崎刈羽原発3号機のタービン建屋で、地下3階にある設備から煙が出ていると、東京電力の社員から消防に通報がありました。
東京電力によりますと、煙が出たのは、配管を流れる水や空気の量を制御する弁を動かすために必要な装置で、圧縮した空気の湿気をヒーターで取り除きます。
3号機のタービン建屋にはこの装置が2台あり、1か月ごとに切り替えて使うことになっていますが、6日は切り替えのために片方の装置を起動したところ、ヒーター部分から煙が出たということです。
消防が到着した際には煙はおさまっていたため、消火活動は行われず、けが人もいないということです。
一方、ヒーターの電源ケーブルの覆いに焼けた跡があったことから、消防は、現場で火事が起きたと判断したということです。
現場は放射線管理区域の外側で、東京電力によりますと、放射線量を測定するモニタリングポストの値に異常はなく、外部に放射性物質が漏れるなどの影響はないということです。
煙が出た装置は、先月に使用した際は異常はなかったということで、東京電力が原因を調べることにしています。
東電柏崎刈羽原発建屋で煙、新潟 放射性物質漏れなし
共同通信 2021/9/6
6日午前11時ごろ、新潟県柏崎市と刈羽村にまたがる東京電力柏崎刈羽原発で、3号機のタービン建屋地下3階から煙が出ていると119番があった。東電によると、通報直後に煙は収まったが、3階にある電気ヒーター内部の電源ケーブルの一部が焼けているのが見つかった。柏崎市消防本部は火災と判断。東電が原因を調べる。
同原発は1~7号機の全てが運転停止中。けが人や外部への放射性物質漏れはなかった。
東電によると、煙が出たのはタービン建屋の地下3階にある設備で、圧縮した空気を乾燥させる「IAドライヤー」と呼ばれる電気ヒーター。起動直後に煙が出たため、すぐに停止したという。