2025年7月19日土曜日

19- 柏崎再稼働「反対」43・8% 「賛成」37・8% 否定的意見根強く 新潟日報調査

 新潟日報は参院選に合わせ15日、県内有権者を対象に無作為に選んだ県内有権者の携帯電話にアクセスして回答を求める調査を行いました。
 柏崎刈羽原発の再稼働への賛否を尋ねたところ、「反対」「どちらかというと反対」の再稼働に否定的な回答が43・8%となり、「賛成」「どちらかというと賛成」を合わせた肯定的回答の37・8%を上回りました。
 居住地別では、柏崎刈羽原発から半径30キロ圏内に市域がある地域と、その外の地域との結果に大きな差は見られませんでした。男女別でみると、男性が肯定的回答が否定的回答を上回り、女性は逆に否定的回答が強く出ました。
 また、柏崎刈羽原発再稼働の是非を巡り、花角知事は自らの結論を示した上で、県民に「信を問う」としていますが、具体的な方法はいまだに明らかにしていません。
 信を問うのに適当な方法を尋ねた質問では「県民投票」との回答が57・2%を占め(知事選は12.8%)、県民が依然として、自ら意思を示す機会を求めていることがうかがえました。
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本社独自県民調査 柏崎再稼働「反対」43・8% 「賛成」378% 否定的意見根強く
                          新潟日報 2025年7月17日
 新潟日報社は20日投開票の参院選に合わせ、県内有権者を対象にインターネットを介した独自調査を15日に行った。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働への賛否を尋ねたところ、「反対」「どちらかというと反対」の再稼働に否定的な回答が438%となり、「賛成」「どちらかというと賛成」を合わせた肯定的回答の378%を上回った

 柏崎刈羽原発を巡って、政府や東電が再稼働を指す6、7号機に関する国の審査が全て終了し、地元同意の行方が焦点となっている。新潟日報社は昨年10月の衆院選の際にも同様の調査を行い、再稼働に否定的な回答が肯定的回答を上回った。両者の差はやや縮小したものの、県民の間では、再稼働に否定的な意見がなお根強い傾向が浮き彫りとなった。
 調査は、無作為に選んだ県内有権者の携帯電話にアクセスして回答を求めた。
 回答で最も多かったのは「どちらかといえば賛成」の237%。2番目に多い「どちらかといえば反対」の235%と桔抗した選択肢の中でも明確な態度を示す回答で、前回トップった「反対」は203%。「賛成」は141%だった。他に「わからない」が172%、無回答が13%。
 昨年の衆院選時は、再稼働に否定的な回答が465%、肯定的な回答が362%で、その差は10ポイントあった。今回は両者の差が6ポイントだった。
 回答者の居住地別では、柏崎刈羽原発から半径30キロ圏内に市域がある地域と、その外の地域との結果に大きな差は見られなかった
 男女別でみると、男性が肯定的回答が否定的回答を上回り、女性は逆に否定的回答が強く出た
 また、年代別では、再稼働に肯定的な回答が全年代を通じて4割前後と差がなかった一方、否定的な回答は年代が高くなるごとに割合が高くなった。

 

 柏崎刈羽原発の再稼働への賛否調査結果

 

 

賛 成/反 対

部分計 %

 

 

賛  成

14.1

37.8)

 

 

どちらかといえば賛成

23.7

 

 

反  対

20.3

43.8)

 

 

どちらかといえば反対

23.5

 

 

わからない

17.7

 

 

 

無 回 答

1.3

 

 

      四捨五入の関係で合計は100%になりません。(原文は円グラフ)

調査の力法新潟日報社が15日、スマートフォンを対象としたインターネット調査「dサーベイ」で実施した。dサーペイは社会調査研究センター(さいたま市)がNTTドコモの協力を得て開発した調査方式。NTTドコモが運営するdポイントクラブのアンケートサービスを利用し、県内在住会員から無作為抽出した18歳以上の対象者にメールで協力を依頼、2125人から回答を得た。

知事の「信を問う」方法 「県民投票」最多572%
 柏崎刈羽原発再稼働の是非を巡り、花角英世知事は自らの結論を示した上で、県民に「信を問う」としているが、その具体的な方法はいまだに明らかにしていない。独自調査で、信を問うのに適当な方を尋ねた質問では「県民投票」との回答が572%を占めた
 原発再稼働の是非を巡る県氏投票は、市民団体が県民投票条例の制定を求めて直接請求したが、今年4月の県議会臨時会で否決されている。それにもかかわらず、今回の調宜でも「県民投票」との回答か半数を超え、県民が依然として、自ら意思を示す機会を求めていることがうかがえる。
 回答は他に、「知事選」が128%、「信を問う必要はない」が78%、「県議会への提案」が64%だった。
 花知事は直接請求を受けた際、「(再稼働に賛成、反対の)二者択一では県民の多様な意見を把握できない」との意見を付し、県民投票の実施に否定的な見解を表明している。
 昨年10月の前回調査で同じ質問をしたところ、「県民投票」との回答が57・3%とトプだった
 今回も「県民投票」は全ての年代で5割を超えた。原発再稼働への賛否と重ねてみると、「反対」と答えた人は79I%、「どちらかといえば反対」は679%、「どちらかといえば賛成」とした人も半数を超える529%が「県民投票」を支持した「賛成」の人で「県民投票」を選んだのは367%たった

 

県民の信を問うのに適当な方法

 

 

方  法

 

 

民 継 票

57.2

 

 

知 事 選

12.8

 

 

信を問う必要はない

7.8

 

 

県議会への提案

6.4

 

 

わからない

15.5

 

      四捨五入の関係で合計は100%になりません。(原文は円グラフ)