共同通信が北海道寿都町の町民100人に応募の賛否を尋ねたアンケートで、反対が57%に上りました。最終処分場受け入れに反対は67%に上りました。
寿都町は8日、文献調査への応募検討に関する住民説明会を横澗地区で開き、終了後、片岡春雄町長は「現時点で自信を持って『行くぞ』という雰囲気には正直いっていない。最低でも2回は説明の機会が必要」と述べました。
梶山弘志経済産業相は8日、核のゴミの最終処分場選定をめぐり、第1段階の文献調査から次の概要調査に進む前に知事らの意見が反対だった場合の効力について「恒久的なものかどうかは言えない」と明言を避けました。
3つの記事を紹介します。
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核ごみ調査応募、町民57%反対 最終処分場受け入れに不安
共同通信 2020/9/9
原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査応募を検討している北海道寿都町の町民100人に、応募の賛否を尋ねた9日までの共同通信のアンケートで、反対が57%に上った。最終処分場の受け入れについても反対が67%を占めた。片岡春雄町長は前向きな姿勢だが、応募するかどうかは不透明な情勢だ。
応募に「反対」の57人の理由は「調査に入ったら後戻りできなくなる」(70代女性)、「応募したら最後まで進んでしまう」(40代男性)と、最終処分場建設まで行き着くことへの心配が目立った。
「賛成」は20人だった。
各地区「最低でも2回」 寿都町長、核ごみ住民説明会
北海道新聞 20202/09/09
後志管内寿都町は8日、町内横澗地区で原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査への応募検討に関する住民説明会を開いた。終了後、片岡春雄町長は「現時点で自信を持って『行くぞ』という雰囲気には正直いっていない。最低でも2回は説明の機会が必要」と述べ、町内の各地区での説明会を少なくとも2度は行う意向を示した。
町は7日から15日まで7地区で1回ずつ説明会を開くなどして10月にも応募を判断する予定だったが、説明会を増やす方向だ。
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知事の「核ごみ反対意見」の効力 「恒久的か言わぬ」 経産相明言避ける
北海道新聞 2020/09/09
梶山弘志経済産業相は8日の閣議後記者会見で、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定をめぐり、第1段階の文献調査から次の概要調査に進む前に国に示す知事らの意見が反対だった場合の効力について「恒久的なものか(どうか)は申し上げることではない」と明言を避けた。
首長の交代や翻意により同意が得られれば、仮に過去に反対だったとしても国は次の段階に進む方針であることが既に判明している。梶山氏が知事らによる反対意見の効力に関し公の場で明確に語らなかったのは、文献調査への応募を検討する後志管内寿都町で住民の不安が高まることを恐れたためとみられる。
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