関西電力は原則40年の運転期間を超えた美浜原発3号機と高浜原発1号機(同高浜町)について、運転延長に必要な安全対策工事が完了したと明らかにしました。関電は来年1月~3月にも再稼働させる工程を示しており、実現すれば40年超の原発で初となります。今後、再稼働に必要な地元同意が得られるかが焦点になります。
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40年超原発、年初にも運転 関電、安全対策工事完了
共同通信 2020/9/18
関西電力は18日、原則40年の運転期間を超えた美浜原発3号機(福井県美浜町)と高浜原発1号機(同高浜町)について、運転延長に必要な安全対策工事が完了したと明らかにした。関電は美浜3号機を来年1月、高浜1号機を同3月にも再稼働させる工程を示しており、実現すれば東京電力福島第1原発事故後に「原則40年、最長で延長20年」のルールができてから40年超の原発で初となる。
関電は18日、安全対策に関し地元自治体に説明した。今後、再稼働に必要な地元同意が得られるかが焦点。関電役員らの金品受領問題を受け、地元首長や議員らから厳しい声が相次ぎ、工程が遅れる可能性もある。
40年超え美浜・高浜2基の安全対策工事完了 関電 福井県は再稼働に慎重
毎日新聞 2020年9月18日
関西電力は18日、原則40年の運転期間を超えた美浜原発3号機(福井県美浜町)と高浜原発1号機(同県高浜町)について、運転延長の前提となる安全対策工事が完了したと発表した。元役員らの金品受領問題を受け、今後は再稼働に必要な地元同意が得られるかが焦点になる。
18日に関電幹部が県と両町に報告した。県の野路博之安全環境部長は関電の水田仁原子力事業本部長代理に対し「地元として直ちに再稼働の議論を始められる状況にはない」と伝え、慎重な姿勢を示した。
関電は美浜3号機を2021年1月、高浜1号機を同3月にそれぞれ再稼働させる工程を原子力規制委員会に示している。実現すれば、東京電力福島第1原発事故後に「原則40年、最長で延長20年」とする現行ルールができて以降、40年超の原発で初の再稼働となる。【大島秀利、岩間理紀】