文科省は廃炉作業中の高速増殖原型炉もんじゅの敷地に、熱出力1万キロワット未満の試験研究炉を建設する方針を固めました。今後の原子力開発や人材育成の中核拠点になります。
京都大複合原子力科学研究所の研究炉が担ってきた医学、材料分野などの利用を見込んでいます。
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もんじゅ敷地に研究炉新設 出力1万kw未満、文科省
共同通信 2020/9/2
文部科学省は2日、廃炉作業中の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の敷地に、熱出力1万キロワット未満の試験研究炉を建設する方針を固めた。今後の原子力開発や人材育成の中核拠点とする。2021年度予算の概算要求に設計費を盛り込み、22年度に詳細設計を始める。建設費は約500億円。
もんじゅの運営主体の日本原子力研究開発機構や大学が加わる共同事業体が運営する。発電はしない。
将来的な運転継続が難しい京都大複合原子力科学研究所の研究炉「KUR」(大阪府熊取町)が担ってきた医学、材料分野などの利用を見込み、西日本の研究開発の中核に位置付ける。