日立製作所は昨年1月に凍結した英国の原発新設計画に関し、撤退する方針を固めました。凍結後、英政府の支援拡大も模索していましたが、交渉に大きな進展はなく、これでは将来の事業リスクを背負いきれず、再開は不可能と判断しました。近く取締役会で決定します。
安全対策コストがかさんだため、当初計画に比べ1・5倍の3兆円規模に拡大していました。
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日立、英原発撤退へ 昨年1月に計画凍結
共同通信 2020/9/15
日立製作所が昨年1月に凍結を発表した英国の原発新設計画に関し、撤退する方針を固めたことが15日、分かった。昨年段階で事実上の撤退方針を示す一方、英政府の支援拡大も模索していたが、交渉に大きな進展がみられなかった。将来の事業リスクを背負いきれず、再開は不可能と判断した。取締役会で近く決定する。
日本政府が成長戦略の柱と位置付け、官民一体で進めてきた原発輸出は瓦解することになる。英原発事業費は安全対策コストがかさみ、当初計画に比べ1.5倍の3兆円規模に拡大していた。