鹿児島県の塩田康一知事は18日、公約に掲げる九州電力川内原発3号機増設の「凍結」について、「解凍することは一切考えていない」と述べ、増設を認めない考えを示しました。この凍結は11年3月の福島第1原発事故を受けて行ったもので、三反園訓前知事も引き継いでいました。
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川内原発3号機 塩田知事、増設手続き「凍結」解除せず
南日本新聞 2020/09/19
鹿児島県の塩田康一知事は18日、公約に掲げる九州電力川内原発(薩摩川内市)3号機増設の「凍結」について、「解凍することは一切考えていない」と述べ、任期中は手続きの停止を解除せず、増設を認めない考えを示した。県議会代表質問で県民連合の柳誠子議員(鹿児島市・鹿児島郡区)に答弁した。3号機増設は2010年11月、当時の伊藤祐一郎知事が同意したが、11年3月の福島第1原発事故を受け、手続きの凍結を表明。三反園訓前知事も引き継いだ。九電は計画を維持している。
塩田知事は凍結によって「原発の建設は停止する」と説明。「凍結ではなく、中止という言葉を使うべきだ」との質問には、「今後の手続きを動かさないという意味で凍結のほうがいい」とし、中止と同じ趣旨との見解を示した。伊藤元知事の同意自体は適正な手続きを経ているとして、撤回しないとした。
3号機は1、2号機(出力各89万キロワット)の改良型で国内最大級の159万キロワット。九電は増設計画について「国のエネルギー政策などを踏まえ、適切に対応する」としている。