2020年9月27日日曜日

福島第一原発 トリチウム水の処分方針 早期に結論と梶山経産相

  梶山経産相は、福島原発で増え続けているトリチウム汚染水の処分方法について、関係者の意見を聞いたうえで早期に結論を出す考えを示しました。処分問題を放置したままで汚水が貯留の限界に達したからとして問答無用的に海洋放流をするのは最悪の対応なので、それを避けるために早期に結論を出す必要があるわけで、早ければいいというものでは勿論ありません。

           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
福島第一原発 トリチウム水の処分方針 早期に結論 梶山経産相
                     NHK NEWS WEB 2020年9月25日
梶山経済産業大臣は、東京電力福島第一原子力発電所で増え続けているトリチウムなどの放射性物質を含む水の処分方法について、関係者の意見を聞いたうえで早期に結論を出す考えを示しました。
梶山経済産業大臣は25日、福島県庁を訪れ、内堀知事と会談しました。
この中で梶山大臣は「福島の復興や、福島第一原発の廃炉や汚染水対策が最重要であることに変わりはなく、全力で取り組んでいく」と述べました。
これに対し、内堀知事は「廃炉や汚染水対策を着実に進めることが福島復興の大前提で、責任を持って取り組んでほしい」と述べました。
福島第一原発で増え続けているトリチウムなどの放射性物質を含む水の処分をめぐっては、ことし2月、国の小委員会が基準以下の濃度に薄めるなどしたうえで、海か大気中に放出する方法が現実的だとする報告書をまとめています。
これを踏まえて、政府は、地元や関係団体などから意見を聞いていますが、地元からは新たな風評被害を懸念する声も出ています。
会談のあと、梶山大臣は記者団の取材に対し「廃炉を遅延させないためにも、処理水の処分方針は、早期に決定する必要がある。関係者の意見を丁寧に伺い、責任を持って結論を出していきたい」と述べました。
風評被害対策については「放出方法が決まることで、新たに発生する風評被害もあるかもしれないが、関係者と議論して、しっかりと対応していく」と述べました。