2020年9月8日火曜日

08- 大飯3号機で高圧配管に傷 再稼働延期も

 大飯原発3号機の定検で原子炉回りの高圧高温配管に傷が見つかったため、9月下旬を予定していた再稼働は遅れる見通しとなりました。
 傷が見つかった配管は原子炉格納容器内の加圧器に連絡する部分です。原子炉では冷却水と呼ぶようですが、その実態は原子炉から出てくる沸騰水のことなので、圧力は数十キロ/cm2、温度は百数十℃です。万一もれれば放射能汚染も起きるし、悲惨なことになります。
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大飯3号機、配管に傷 関西電力、再稼働延期も
時事通信 2020/09/07
 関西電力は7日、定期検査中の大飯原発3号機(福井県おおい町)で、配管溶接部に傷が見つかったと明らかにした。傷は、原子炉を冷却する配管から分岐し、加圧器につながる配管で確認された。継続して使用できるか原子力規制庁と協議している。このため、9月下旬を予定していた再稼働は遅れる見通しとなった。

 関電によると、配管は厚さ14ミリで、傷は長さ約67ミリ、深さ約4.6ミリ。設計上必要な厚さ8.2ミリを満たしており、関電は継続使用が可能と判断した。ただ、規制庁は「曖昧な点や不明な点が多い」として、さらなる説明を求めている。