東電は2日、福島原発3号機の廃棄物を保管する建屋で、廃液が配管から午後2時現在で約60トンが流出し量はさらに増える見込みと発表しました。廃液は建屋内にとどまっています。廃液の放射能レベルが高くて人間が近づけないために「タンク水位が下がって漏出が止まるのを待つしかない」とのことです。
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福島第1原発3号機建屋で廃液漏れ 外部流出なし
河北新報 2020年09月03日
東京電力は2日、福島第1原発3号機の廃棄物を保管する建屋で、放射性物質を含む廃液が配管から漏れ出ていると発表した。午後2時現在で約60トンが流出し、量はさらに増える見込み。廃液は建屋内にとどまり、環境への影響は確認されていないという。
漏出を確認したのは1日午後6時20分ごろ。廃液にはセシウム137、コバルト60、全ベータが含まれ、漏出分の放射能は少なくとも108億ベクレルだった。建屋は外部との貫通部がなく、現時点で周辺の放射線量などに異常はないという。漏出原因は特定できていない。
廃液は原子炉の冷却に使用され、原発事故前からタンクで保管されていた。周辺は高線量で作業ができず、東電は「タンク水位が下がって漏出が止まるのを待つしかない」と説明した。