2020年9月6日日曜日

福島原発事故の教訓後世へ 県の伝承施設を報道陣に公開

 第1原発が立地する双葉町に福島県のアーカイブ拠点施設「東日本大震災・原子力災害伝承館」が完成し、報道陣に公開されました。
 オープンするのは20日で、約160点の展示資料や大型スクリーンを使った映像で、原発災害等の記憶の風化を防ぎます。
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福島第1原発事故の教訓後世へ 県の伝承施設、報道陣に公開
共同通信 2020/9/5
 東京電力福島第1原発事故などの記憶や教訓を後世に継承する福島県のアーカイブ拠点施設「東日本大震災・原子力災害伝承館」が、第1原発が立地する双葉町に完成し5日、報道陣に公開された。20日にオープンし、約160点の展示資料や大型スクリーンを使った映像で、記憶の風化を防ぐ狙いだ。
 当初は今夏の開館を目指していたが、新型コロナウイルスの影響で遅れた。

 事故直後の混乱を伝えるゾーンには、放射性ヨウ素の測定結果を手書きで記した、旧原子力センター(大熊町)のホワイトボードを展示。防護服や除染廃棄物を詰める袋「フレコンバッグ」も置かれ、長期化する除染作業の現状を伝える。


原発事故の記憶や教訓、後世に…福島県双葉町に「伝承館」完成
読売新聞 2020年9月5日
 東京電力福島第一原発事故の記憶や教訓を後世に伝えるため、福島県が整備した「東日本大震災・原子力災害伝承館」(福島県双葉町)が完成し、5日、報道陣に公開された。20日に開館する。
 伝承館は3階建て、延べ約5300平方メートル。館内では事故発生時の原発の状況や住民の避難生活、長期化する復興の道のりなどを大型スクリーンの映像で紹介している。約150点の展示品の中には、事故対応の拠点だった「オフサイトセンター」で使われたホワイトボードもあり、手書きで記された機材などのメモが事故当時の混乱を伝えている。

 原発事故で全町避難した双葉町では今年3月、初めて一部地域の避難指示が解除された。