立民・枝野代表に聞く 衆院選へ他党とすみ分け 原発地域に自然エネ拠点
西日本新聞 2020/9/23
立憲民主党の枝野幸男代表が22日、訪問先の佐賀市で西日本新聞のインタビューに応じた。次期衆院選に向け、統一会派を組む国民民主、社民両党と候補者の一本化を目指す方針を強調し、政策の柱とする「自然エネルギー立国」では原発立地自治体で拠点づくりを推進する考えに言及した。
-九州でも合流新党に参加しない国会議員がいた。空白区の解消や地方組織の体制強化をどう図るか。
「全員合流できなかったのは大変残念。空白区については、他党とのすみ分けを頭に入れながら、一定程度は埋まるのではないかと期待している」
「(地方組織の体制強化は)県ごとの事情を踏まえて、できるだけ丁寧な手順を踏んでやっていく」
-他の野党との連携は。
「会派を共にしている党とは一体に近い形でやっていきたい。共産党とは天皇制や日米安保で根本的な違いがあるので、お互いの支持者や国民にどういう協力なら理解してもらえるかを考えてやっていく」
-合流前との違いは。
「(野党合流で)目指していく社会が明確になった。新自由主義からの脱却を分かりやすく説明したい」
-原発ゼロ社会の未来をどう描き、原発立地自治体対策をどう進めるか。
「使用済み核燃料や立地自治体の雇用をどうするかという問題がある。自然エネルギー立国を目指す上での拠点づくりを原発立地地域から進めていく」 (聞き手は北島剛、野村有希)