2022年11月11日金曜日

柏崎刈羽原発7号機の海水配管の穴明きは海水による腐食と

 柏崎刈羽原発の7号機の冷却用海水配管(高圧蒸気を冷却して水に戻す)の復水器出口ラインの一部に直径6cmの穴が明きました。これについて発電所は、管の肉厚が腐食で薄くなったところにポンプの圧力がかかったため穴が開いたと説明しました。

 そうとしか考えられませんが、ポンプの圧力は決して高圧ではないのに大々的に穴が開いたのですから、よほど薄くなっていたものと思われます。
 冷却用海水の全ラインをチェックする(か、チェックが出来ない個所は引き直しをする)必要があります。万一運転中に冷却ラインが漏水すれば、高圧蒸気を水に戻して原子炉に送り込むことが出来なくなるため大事故につながりかねません。
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「原因は海水による腐食と圧力変化か」7号機の海水配管の穴  柏崎刈羽原発
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東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発の7号機のタービン関連設備の配管に穴が見つかっていた問題で、東電は穴が開いた原因について、「配管が腐食していた可能性がある」との見方を示しました。
【写真を見る】「原因は海水による腐食と圧力変化か」7号機の海水配管の穴  柏崎刈羽原発
東電によりますと、穴の大きさは直径6センチで、柏崎刈羽原発7号機のタービン系の主要設備である配管で、先月、見つかりました。
タービン建屋では蒸気を冷やすために海水を使いますが、この配管は、冷却用に循環させた海水を海に戻すためのものです。
なぜ配管に穴が開いたのか。東電はきょうの説明会で次のような見解を示しました。
柏崎刈羽原発 菊川浩 ユニット所長】「腐食があって、配管の肉厚がどんどん薄くなった。最終的にポンプを動かしたことで圧力の変化があって、そこで(配管の厚みが)薄くなったところで貫通したのではないかと今のところは考えています」
東電は、「海水によって配管が腐食していた可能性がある」としたうえで「設備を動かしたことにより配管内部の圧力が変化し、穴が開いたのではないか」と説明しました。
この設備は2011年12月に行った確認運転を最後に11年近く動かしていなかったということです。
東電は今後詳しい調査を進め、原因を調べる方針です。