2022年11月29日火曜日

高浜原発3、4号機 40年超運転認可申請へ 全国で7、8基目

 関西電力は運転開始から37年が経過している高浜原発3、4号機について、40年超運転に向けた運転期間延長認可を申請すると発表しました。申請すれば全国で運転延長の7、8基目となります

 関電は、原子炉格納容器など交換することが難しい機器や、安全上重要な機器について点検を実施40年超運転が可能と評価したとしていますが、肝心な原子炉の耐久力をどういう根拠で判断したのでしょうか。九電のケースでは県の評価委員会にも明確な根拠が提示されませんでした自信を持って根拠を呈示できないのであれば20年間もの長期延長は論外です。
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高浜原発3、4号機 40年超運転認可申請へ 全国で7、8基目
                           毎日新聞 2022/11/25
 関西電力は25日、運転開始から37年が経過している高浜原発3、4号機(福井県高浜町、いずれも出力87万キロワット)について、40年超運転に向けた運転期間延長認可を申請すると発表した。関連する工事の認可申請準備などが整い次第、原子力規制委員会に申請する。申請すれば全国で7、8基目となる。
    【写真】高浜原発に到着したMOX燃料 反対派も
 関電は、高浜原発3、4号機について、原子炉格納容器など交換することが難しい機器や、安全上重要な機器について点検を実施11月17日までに40年超運転が可能と評価した。また、さびなどが固まった「スケール」による伝熱管の損傷が多発していることを受け、蒸気発生器を交換する方針だ。現在使用中の蒸気発生器の処分場が決まっていないため、保管施設も設置する。これらの工事について25日、福井県と高浜町に事前了解願を提出した。

 関電が原発の40年超運転を申請するのは、高浜原発1、2号機(いずれも出力82・6万キロワット)と美浜原発3号機(同県美浜町、同82・6万キロワット)に続き4、5基目。現行ルールでは、原発の運転期間は原則40年で、規制委が認めれば1回に限り20年の延長が可能となる。【高橋隆輔】