九州電力の池辺社長は31日、川内原発1、2号機の20年運転延長申請のタイミングについて、「申請によって鹿児島県の原子力専門委員会分科会にもっとデータを提供できるようになる。議論のため早い方がいいと考えた」と述べ、「出せるデータは出していく」など「分科会にも規制委にも真摯に対応したい」と話しました。
「出せるデータ」ではなくて、特に装置の寿命に関わるものに関しては「全てのデータ」を出すべきです。
それとは別に、川内原発建設反対連絡協議会の鳥原良子会長が1日、田中良二市長に、塩田康一県知事へ20年延長を認めないよう提言することを求める文書を手渡しました。
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川内原発 運転延長申請 九電・池辺社長「議論のため早い方がいい」 鹿児島県分科会の批判には戸惑い
南日本新聞 2022/11/1
九州電力の池辺和弘社長は31日の記者会見で、12日に行った川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の20年運転延長申請のタイミングについて、「申請によって鹿児島県の原子力専門委員会分科会にもっとデータを提供できるようになる。われわれの評価ができたのだから、議論のため早い方がいいと考えた」と述べた。「出せるデータは出していく」とした。
分科会で委員から「検証中で信義に反する」と批判があったとの報道に対し、「分科会は原子力規制委員会の審査状況などを見ながら、われわれや規制委に意見する組織と認識していたので、戸惑っている。。
延長申請当日の会見に出席しなかった点には、「12日は長い道のりのキックオフ。これから規制委で審査するし、県の分科会でも議論していただく」と説明。具体的な計画はないものの、「県や薩摩川内市に伺って私の口から話すチャンスはたくさんある。丁寧に説明したい」と語った。
川内原発運転延長計画 反原発団体が薩摩川内市長に要請書
南日本新聞 2022/11/2
九州電力が川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の運転期間延長を申請したのを受け、川内原発建設反対連絡協議会の鳥原良子会長が1日、田中良二市長に手渡した。塩田康一県知事へ20年延長を認めないよう提言することなどを求めた。
田中市長は九電から詳細な説明を受けていないとして、「提言の可否も含め市の調査部会で検討をさせる」と話した。