中国電力大手、中国長江三峡集団と風力発電機大手、新疆金風科技が共同で開発した16メガワット(MW)の洋上風力発電ユニットが23日、福建省の「福建三峡海上風力発電国際産業パーク」で完成しました。
発電出力(年間6600KWH)と羽根車(直径252m)はともに世界最大となる一方、メガワット級ユニットでは世界最軽量を実現しました。
三峡集団の責任者は、これによって中国の風力発電設備産業が「追走」から「並走」、「リード」へと歴史的な飛躍を果たしたと述べています。この分野でも日本より遥かに力強く成長していることが分かります。(ラインオフ=工場で完成、MW=1000KW)
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世界最大出力洋上風力発電ユニット、中国福建省でラインオフ
新華社 2022年11月24日
【新華社福州11月24日】中国電力大手、中国長江三峡集団と風力発電機大手、新疆金風科技(ゴールドウインド)が共同で開発した16メガワット(MW)の洋上風力発電ユニットが23日、福建省の「福建三峡海上風力発電国際産業パーク」でラインオフした。発電出力と羽根車はともに世界最大となる一方、メガワット級ユニットでは世界最軽量を実現。中国の高度な大容量洋上風力発電ユニット製造能力を示した。
羽根車の直径は252メートル、受風面積はサッカー場約7面分の約5万平方メートル。高さは146メートルで、50階建ての高層ビルに相当する。1回転で34.2キロワット時の発電ができ、設計値で年間6600万キロワット時のクリーン電力を生み出せる。3人家族3万6千世帯分の年間使用電力を賄い、標準炭換算で年間約2万2千トンの節約、二酸化炭素(CO2)排出量約5万4千トンの削減を見込んでいる。
三峡集団党組書記で董事長の雷鳴山(らい・めいざん)氏は今回の成功について、中国の風力発電設備産業が「追走」から「並走」、「リード」へと歴史的な飛躍を果たしたとの見方を示し、今後は独自開発した世界先進水準の国産機を普及させ、実際の行動で先進設備製造業を支えると語った。