九州電力が川内原発の1・2号機の20年間の運転延長を申請したことを受け反対する川内原発建設反対連絡協議会の鳥原良子会長は、鹿児島県に対して「県が設置した原子力専門委員会の分科会での議論が終わっていない段階で運転延長の申請をしたのは拙速」「老朽化した川内原発の20年延長は認めず廃炉事業への転換を九州電力に強く提言すること」との要請書を提出しました。
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川内原発 反対派が県に運転延長認めないよう求める
KYT鹿児島読売テレビ 2022/11/16
九州電力が川内原発の1・2号機の20年間の運転延長を原子力規制委員会に申請したことを受け反対する市民団体が県に延長を認めないよう求める要請書を提出した。
塩田知事宛てに要請書を提出したのは薩摩川内市の市民を中心に作る川内原発建設反対連絡協議会。
九州電力が先月、川内原発の1・2号機の20年間の運転延長を原子力規制委員会に申請したことについて「県が設置した原子力専門委員会の分科会での議論が終わっていない段階で運転延長の申請をしたのは拙速だ」と述べ「老朽化した川内原発の20年延長は認めず廃炉事業への転換を九州電力に強く提言すること」を求めた。
(川内原発建設反対連絡協議会・鳥原良子会長)「危険である。福島原発事故のあと福島の人が救われていない。原発は推進派が言うように経済効果があるものではなく、後世にリスクを押し付けることになるので今でやめるという判断を知事が大きな決意をもってされることを望んでいる」
県の原子力安全対策課は「しっかりと上司に伝えます」と述べた。
川内原発 運転延長反対を塩田知事宛てに要請 反原発団体、九電の対応を批判
南日本新聞 2022/11/17
九州電力が原子力規制委員会に申請した川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の運転延長を巡り、川内原発建設反対連絡協議会は16日、塩田康一知事が延長を認めず、九電側に廃炉を促すよう求める要請書を県に提出した。
県原子力専門委員会分科会が運転延長を検証中に申請した九電の対応を「拙速で分科会が軽視されている」と批判。県政が原発に依存しているとして、東京電力福島第1原発事故の教訓を踏まえ脱却するよう訴えている。
県庁で要請書を手渡した鳥原良子会長(74)は「延長を認めないという強い姿勢を示してもらい、原発反対の気運を高めたい」と話した。