2019年9月5日木曜日

玄海1号機廃炉作業を11年延長 計画変更を申請

 九州電力は3日、玄海原発1号機の廃炉作業の工事期間を11年延長する方針を明らかにしました。
 九電は15121号機の廃炉を規制委に申請認可を受けていますが、今年2月に決定した2号機の廃炉作業と並行させると、作業スペースが減り、使用する機材が節約でき、放射性廃棄物の量も減らすことが可能となるため遅らせることにしたものです
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玄海1号機廃炉作業11年延長 九電、計画変更を申請
佐賀新聞 2019/9/4
 九州電力は3日、玄海原発1号機(東松浦郡玄海町)の廃炉作業の工事期間を11年延長する方針を明らかにした。同日、2号機の廃炉計画の認可と合わせて、1号機の計画変更を原子力規制委員会に申請した。共に35年後の2054年度の廃炉完了を目指す。
 
 九電は15年12月、1号機の廃炉を規制委に申請。認可を受け、17年7月から作業に着手した。2043年度に終える計画だった。
 その後、今年2月に2号機の廃炉を決定した。1、2号機の廃炉作業が並行すると、作業スペースが減るため「工期を見直さざるを得なくなった」(九電担当者)という。4段階ある廃炉作業のうち、汚染のない設備を解体撤去する第1段階を4年、放射能が比較的低い施設を解体撤去する第2段階を7年延長した。
 廃炉費用は1号機で385億円、2号機で365億円を見積もっている。一方、両機の作業工程を同時進行することで、使用する機材が節約でき、放射性廃棄物の量も減らすことが可能としている。
 
 九電はこの日、安全協定に基づいて佐賀県と玄海町に事前了解願を提出した。小林万里子副知事は「長い年月がかかるので安全を期してもらいたい。国の審査にも真摯(しんし)に対応し、県に対しても分かりやすい説明をお願いしたい」と要請した。
 玄海町では脇山伸太郎町長が応対し「地域のためにも安全に取り組んでほしい」と注文。町議会にも説明に来るよう求めた。