2019年9月26日木曜日

26- 最大級の風力発電計画 中電子会社が静岡県山間部で

最大級の風力発電計画 中電子会社が掛川、島田、森の山間部で
静岡新聞 2019/9/25
 中部電力の子会社シーテック(名古屋市)が掛川、島田、森の3市町にまたがる山間部で風力発電事業を計画していることが24日までに分かった。2千~4千キロワット級の風車を最大25基設置し、総出力は最大10万キロワットを想定。計画通り実現すれば、陸上施設で総出力が国内最大規模となる。
 
 同社によると、事業実施区域は3市町にまたがる約4千ヘクタールを想定。今後、地権者と賃借の交渉に入る。区域内の風車の設置予定地は、住宅などから少なくとも900メートルは離すとしている。
 風車のプロペラの直径は最大130メートル、風車全体の地表からの高さは最大155メートル。早ければ2024年4月にも着工し、運転開始は28年4月を目指している。発電した電力は中部電力に売電する。
 現時点では国内最大級の総出力を想定しているが、環境影響評価や地元との調整を進める中で規模を縮小する可能性があるという。
 同社は既に「ウインドパーク遠州東部風力案件開発事業計画」として、3市町計10地区に担当者が出向いた住民説明会を実施。広報担当者によると、これまでに建設に対する目立った反対の声は寄せられていないという。