2019年9月9日月曜日

09- 東海村のJOC臨界事故から20年

「村の未来なくなると…」東海村の臨界事故から20年で講演会
NHK NEWS WEB 2019年9月7日
茨城県東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」で起きた臨界事故から今月末で20年になるのを前に、事故を振り返る講演会が東海村で開かれました。
平成11年9月、茨城県東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」で核分裂反応が連続して起きる「臨界」が発生し、作業員2人が死亡、周辺の住民など600人以上が被ばくしました。
 
7日の講演会には住民など300人余りが訪れ、はじめに事故当時、村長を務めていた村上達也さんが「当時は、村の未来がなくなると恐れていました。私の判断で半径350メートルの住民を避難させましたが、その距離で正しかったのかは今でも分かりません」と当時の対応などを振り返りました。
続いてジェー・シー・オーの桐嶋健二社長が、違法な作業を重ねた結果事故が起きたことを受けてコンプライアンスの徹底などを図っていると説明したうえで、「事故を忘れずに反省し、安全を第一に業務を行っていく」と話しました。
 
講演会のあと村内に住む70代の男性は「事故はあってはならず原子力に携わる人は安全を第一に作業してもらいたいです」と話していました。
東海村の山田修村長は「事故後も各地で原子力関連施設のトラブルが繰り返し起きている。現場が危機感を持ち、安全を考えて行動できなければ事故は防げない」と話していました。