2021年12月12日日曜日

12- 小山高専が廃炉ロボコンで最優秀賞 原子炉建屋の除染が課題

 11日、楢葉遠隔技術開発センターで開かれた高等専門学校生による第6回廃炉創造ロボコンには、全国12校から13チームが参加し、小山高専(栃木県小山市)が最優秀賞を獲得しました。福島高専は本番で遠隔操作の通信に不具合が起き、入賞できませんでした。

           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
小山高専が廃炉ロボコン最優秀賞 福島第1原子炉建屋の除染が課題
                            共同通信 2021/12/11
 ロボット製作を通して高等専門学校生に東京電力福島第1原発の廃炉に興味を持ってもらおうと、福島県楢葉町で11日、第6回廃炉創造ロボコンが開かれた。全国12校から13チームが参加し、小山高専(栃木県小山市)が最優秀賞を獲得した。
 今回は原子炉建屋の高線量エリアの除染を想定。参加者らは作業現場が見えないついたての奥でロボットを遠隔操縦。曲がった通路やスロープを抜け、2.5メートルほどの高さに張られた模造紙をペンで塗りつぶす課題に挑んだ。実際の作業では表面を削るなどして放射性物質を除去するが、模造紙を除染箇所に見立てた。


楢葉でロボコン、遠隔除染競う 福島高専チーム出場
                         福島民友 2021年12月12日
 全国の高専生が廃炉作業に活用するロボットの技術を競う「第6回廃炉創造ロボコン」が11日、楢葉町の楢葉遠隔技術開発センターで開かれた。本県からいわき市の福島高専が出場した。
 全国の高専12校13チームが出場した。競技は、東京電力福島第1原発原子炉建屋内の高線量エリアでの遠隔操作による高所の除染作業を想定して行った。スロープを乗り越えるなどしてロボットを除染する壁まで進ませ、ペンで高さ2.7メートルの位置にある模造紙を塗りつぶすことで除染作業の精度を競った。
 福島高専は4年生5人がチームを組み、幅1.2メートル、高さ最大3.2メートルのロボット「エレバ」を製作した。10日の練習では、経路を進み、壁にたどり着いたが、11日の本番では、遠隔操作の通信に不具合が起き、壁までたどり着くことができずに競技を終えた。入賞はできなかった。
 リーダーの関根正純さん(19)は「新型コロナウイルス感染拡大の影響で製作期間が予定より短く、制御や調整が間に合わなかった。改良して来年も挑戦したい」と雪辱を誓った。
 大会は日本原子力研究開発機構と廃止措置人材育成高専等連携協議会の主催。最優秀賞の文部科学大臣賞には栃木県の小山高専が選ばれた