2021年12月9日木曜日

09- 福島「汚染水」の海洋放出、年内に計画提出なければ開始遅れると規制委員長

 福島第一原発の「処理水」海洋放出について、原子力規制委の更田委員長は工事に約1年かかるとし、「地元や関係者の理解が極めて重要だ。提出が年を越えると苦しくなる」との見解を示しました。

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福島第一「処理水」の海洋放出、年内に計画提出なければ開始遅れる恐れ…規制委員長
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 東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」の海洋放出について、原子力規制委員会の更田豊志(ふけたとよし)委員長は8日の記者会見で、年内に東電が実施計画を提出しないと2023年春に予定する放出開始が遅れる恐れがあるとの見解を示した。
 東電は海底トンネルを新設し、同原発の沖合約1キロ・メートルから基準値よりも大幅に薄めた処理水を放出する予定で、具体的な計画を規制委に提出して認可を受ける必要がある。更田委員長は工事に約1年かかるとし、「地元や関係者の理解が極めて重要だ。(提出が)年を越えると苦しくなる」と述べた。
 東電は、地元の理解を求めて説明会を開くなどしている。広報担当者は「関係する方々の意見を伺いながら実施計画の検討を進めている。準備が整い次第、提出したい」としている。