2021年12月8日水曜日

帰還希望する人1割程度 富岡、双葉の住民以降調査

 福島県富岡町と福島県双葉町の住民意向調査によると「戻りたいと考えている」と回答した人は富岡町で9・5%(前年比1・2ポイント増)、双葉町で11・3%(同0・5ポイント増)でした。

 「戻らないと決めている」人は、富岡49・3%(同0・4ポイント増)双葉は「戻らないと決めている」が60・5%(同1・7ポイント減)でした。
 戻らないと決めている理由については、富岡が「すでに生活基盤ができている」、双葉が「避難先で自宅を購入し、将来も継続的に居住する予定」が最多でした。
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帰還希望する人1割程度 富岡、双葉の住民以降調査
                            福島民報 2021/12/08
 復興庁は7日、東京電力福島第一原発事故で避難区域が設定された福島県富岡町と福島県双葉町の住民意向調査結果を発表した。帰還意向の質問で「戻りたいと考えている(将来的な希望も含む)」と回答した人は富岡町で9・5%(前年比1・2ポイント増)、双葉町で11・3%(同0・5ポイント増)となり、帰還を希望する人は1割程度と従来とほぼ同じ傾向になった。
 帰還意向に関する調査結果の内訳は【グラフ】の通り。富岡は「戻らないと決めている」が49・3%(同0・4ポイント増)だった。「既に富岡町で生活している」が9・5%(同0・3ポイント増)とほぼ横ばいだった。双葉は「戻らないと決めている」が60・5%(同1・7ポイント減)で半数を超えた。
 戻らないと決めている理由については、富岡が「すでに生活基盤ができている」、双葉が「避難先で自宅を購入または建築し、将来も継続的に居住する予定だから」が最多となった。帰還を判断するために必要なことは両町とも医療機関や介護施設の新設・充実などが多く、半数近くを占めた。商業施設の充実を求める意見も多かった。
 調査は復興庁と県、各町が主体となり、8、9の両月に実施した。富岡は6248世帯のうち2980世帯、双葉は3126世帯のうち1494世帯が回答した。回答率は富岡が47・7%、双葉が47・8%だった。