2023年3月19日日曜日

19- 「信頼回復は喫緊の課題」 電事連・池辺会長(九電社長)が続投表明

 電力大手10社でつくる電気事業連合会(電事連)の池辺和弘会長は、17日の定例記者会見で会長職を続投すると表明しました。20年3月就任から4期目に入ります。

 電力大手10社でつくる電気事業連合会(電事連)の池辺和弘会長は、17日の定例記者会見で会長職を続投すると表明しました。20年3月就任から4期目に入ります。
 九電社長の池辺氏はカーボンゼロ運動を先取りして進めてきた人ですが、残念ながら「全国の原発の再稼働を前提に」ということでした。
  ⇒(22.11.17)カーボンゼロの先“マイナス”を目指す九州電力
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「信頼回復は喫緊の課題」 電事連・池辺会長(九電社長)が続投表明 不祥事相次ぐ業界、後任選び難航
                           南日本新聞 2023/3/18
 電力大手10社でつくる電気事業連合会(電事連)の池辺和弘会長(65)=九州電力社長=は、17日の定例記者会見で会長職を続投すると表明した。2020年3月就任から4年目に入る。政府が原子力の積極活用を打ち出す中、川内原発(鹿児島県薩摩川内市)を全国に先駆けて再稼働させた九電経営陣としての手腕に期待が寄せられた形だ。
 池辺氏は会見で、電力販売カルテルや顧客情報の不正閲覧といった業界不祥事を受け「信頼回復は一番取り組むべき喫緊の課題」と説明。電事連内に外部専門家を交えた新組織を設け、各社の法令順守への取り組みを支援するとした。
 次世代型原発への建て替えや、運転期間60年超への延長を盛り込んだ脱炭素化に向けた政府の基本方針には「原子力を進めていく上で非常に大事な段階」と指摘。全国の原発の再稼働を前提に「カーボンニュートラルを達成しながら電力の安定供給に貢献していきたい」と述べた。
 1952年の電事連発足以来、東京、関西、中部の主要3社以外で初めて会長に就いた池辺氏は、九電の経営に専念するため退任を模索した。ただ相次ぐ業界不祥事を受け、矢面に立つ会長職の後任選びは難航。継続性や、調整力の高さへの評価から続投が決まった。