2023年3月22日水曜日

浪江、富岡の避難解除決定/「ふくしま復興再生道路」完成

 22日、福島第1原発事故による帰還困難区域のうち、福島県浪江町と富岡町の特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示を解除することが正式まりました。

 併せて「ふくしま復興再生道路」完成の記事を紹介します。
 川俣町の国道114号と349号両国道は浜通りと県北地方の重要な幹線道路ですが、道幅が狭く急カーブや急勾配の区間が連続しており、安全で円滑な交通の確保が課題になっていました。その整備が終り完成式が21日行われました。
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浪江、富岡の避難解除決定
                            共同通信 2023/3/22
 政府は22日、原子力災害対策本部と復興推進会議などの合同会合を開催し、東京電力福島第1原発事故による帰還困難区域のうち、福島県浪江町と富岡町の特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示を解除すると正式決定した。浪江町は31日午前10時に、富岡町は4月1日午前9時に解除となる。


「ふくしま復興再生道路」完成 川俣、国道114号と国道349号
                            福島民友 2023/3/22
 県が浜通りの復興支援を目的に「ふくしま復興再生道路」として整備を進めてきた川俣町の国道114号と同349号の完成式が21日、同町で行われた。2013(平成25)年度に始まった町内での復興再生道路整備は全て終了し、関係者が東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興につながる工事の完了を祝った。
 両国道は、浜通りと県北地方の交流や物流、医療などを支える重要な幹線道路従来は、道幅が狭く急カーブや急勾配の区間が連続しており、安全で円滑な交通の確保が課題だった。そのため県は国道114号の山木屋1、2、3工区(総延長約10キロ)と国道349号の大綱木1、2工区(総延長約4.2キロ)を復興再生道路として整備。いずれの工区も開通しており、産業再生や観光振興にも期待がかかる。
 式では、内堀雅雄知事が「両国道は震災と原発事故からの復興を目指す本県にとって重要な道路。整備完了で地域間ネットワークが一層強化され、町をはじめとした避難地域の復興を大きく後押しすると確信している」と式辞。藤原一二町長、金子恵美衆院議員らがあいさつした。和太鼓団体演奏に続き、関係者がテープカットとくす玉割りで工事完了を祝福した。