2025年6月12日木曜日

柏崎刈羽原発6号機の再稼働が先行か 花角知事「どこを動かすかは本筋の議論ではない」

 柏崎刈羽原発6号機で原子炉に核燃料を入れる燃料装荷が始まりました。
 花角知事は6月11日、「どこを動かすかは本筋の議論ではない。安全に慎重に作業をしてほしい」と訴えました。
 山中伸介 規制委員長は、「燃料が装荷された状態というのは、運転状態と同様のレベルの水準を要求される。東京電力においては、慎重に安全第一に作業を進めてもらいたい」と述べました。
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柏崎刈羽原発 7号機ではなく“6号機の再稼働”先行か 花角知事「どこを動かすかは本筋の議論ではない」
                       NST新潟総合テレビ 2025/6/11
東京電力・柏崎刈羽原発6号機で原子炉に核燃料を入れる燃料装荷が始まったことを受け、花角知事は6月11日、「安全に慎重に作業をしてほしい」と訴えました。
柏崎刈羽原発6号機で10日に始まった核燃料を原子炉に移し替える燃料装荷。
その後の設備確認などが順調に進めば、8月に6号機は技術的には再稼働が可能な状態となります。
こうした中、原子力規制委員会の山中伸介委員長は「より高い安全への意識が求められる」と指摘します。
【原子力規制委員会 山中伸介 委員長】
燃料が装荷された状態というのは、運転状態と同様のレベルの水準を要求される。東京電力においては、慎重に安全第一に作業を進めてもらいたい
当初は7号機・6号機の順で再稼働させる考えを示していた東京電力ですが、テロ対策施設の設置期限や地元同意などの条件が整わず、6号機の再稼働を先行させる可能性が出ていることについて花角知事は…
【花角知事】
どこを動かすかは本筋の議論ではない。それは事業主体がお考えになる。私どもは原子力発電所とどう向き合うかということを議論しているつもり
一方、県と内閣府などでつくる協議会は11日、原発事故時の緊急時対応策について議論し、今年5月に作業部会がとりまとめていた最終案については「具体的で合理的」だと確認。
この緊急時対応策は今後、政府の原子力防災会議で正式に了承される見通しで、花角知事が判断に必要としてきた材料が出揃いつつあります。


柏崎原発6号機に燃料装填 検査の一環、2週間で完了
                            共同通信 2025/6/10
 東京電力は10日、新潟県の柏崎刈羽原発6号機の原子炉に核燃料の装填を始めた。再稼働に備えた検査の一環として、核燃料を約2週間で原子炉に移し、8月にも技術的な準備を整える方針だ。最終的に必要な地元同意が焦点となり、花角英世知事は態度を明らかにしていない。
 原子力規制委員会が10日午前、作業を承認した。東電は午後1時40分過ぎ、燃料プールから原子炉へ移す作業を始め、7分後に1本目の装填を完了した。東電によると、燃料プールにある計872体の核燃料を装填し、再稼働に向けた点検を進めるが、再稼働の時期は「未定」としている。
 東電は福島第1原発事故後の2012年3月、定期検査のため柏崎刈羽原発6号機の原子炉を停止した。テロ対策不備が相次いで判明して21年に事実上の運転禁止命令を受けたが、23年12月に解除された。