2025年6月23日月曜日

23- 「原発事故は起こりうる前提で」 原子力規制委員、柏崎市で講演

 原子力規制委の伴信彦委員は22日、柏崎刈羽原発が立地する柏崎市で講演し「原発事故は起こりうる前提で考えてほしい。事故後に何が起こるのか、想像力が重要だ」と住民に訴え、放射線被ばくの特徴や防護対策、災害時の心構えなどについて説明しました。
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「原発事故は起こりうる前提で」 原子力規制委員、柏崎市で講演
                            共同通信 2025/6/22
 原子力規制委員会の伴信彦委員は22日、東京電力柏崎刈羽原発が立地する新潟県柏崎市で講演し「原発事故は起こりうる前提で考えてほしい。事故後に何が起こるのか、想像力が重要だ」と住民に訴えた。東電は柏崎刈羽6、7号機の再稼働を目指しており、燃料の装填が完了。地元同意が焦点となっている。
 規制委で事故時の被ばく対策を担当する伴氏は、東京電力福島第1原発事故では無理な避難で住民が死亡したことを挙げ「避難や移転は最小限にする必要がある」と指摘。屋内退避が被ばく防護に有効で、規制委が検討を進める退避の解除条件や、除雪など一時外出できる事例を説明した。
 住民からは「退避中、外の情報が伝わらない不安がある」などの質問があった。伴氏は「何が起きているか的確に発信することが大事。国から直接伝えられればよいが課題がある」と応じた。
 講演会を主催した柏崎市によると、同市や刈羽村、新潟市などから約560人が参加した。
 柏崎刈羽6、7号機は2017年12月に規制委の審査に合格した。


放射線リスクを知る、原子力災害時にとるべき行動は・・・原子力防災セミナーで規制委が初めて講演【柏崎市】
NST新潟総合テレビ 2025/6/22
放射線被ばくや防護対策について考えるセミナーが柏崎市で開かれました。セミナーで講演したのは放射線防護の専門家で、2011年の福島第一原子力発電所の事故の際廃炉作業の規制を担当した原子力規制委員会の伴信彦さんです。
現職の規制委員会の委員による柏崎市でのセミナーは、初めてで、伴さんは放射線被ばくの特徴や防護対策、災害時の心構えなどについて講演しました。
【柏崎市桜井雅浩市長】「会場の方からも率直な不安や不満、意見や質問を頂いた時間が今日1番良かったと思う」
セミナーへの関心は高く大勢の市民などが集まり熱心に聞き入りました。