新潟県は7日、柏崎刈羽原発で重大事故が起きた際、住民避難を含む国の緊急時対応案などに関する住民説明会を長岡市で開かれました。7日は、サテライト会場やオンラインを含め約140人が参加し、内閣府と原子力規制庁、県の担当者が説明しました。
参加者からは大雪との複合災害を懸念する声が上がりましたが、全2回の日程を終えました。
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柏崎原発事故対応、取りまとめへ 懸念も住民説明終了
共同通信 2025/6/7
新潟県は7日、東京電力柏崎刈羽原発で重大事故が起きた際、住民避難を含む国の緊急時対応案などに関する住民説明会を同県長岡市で開き、全2回の日程を終えた。参加者からは、大雪との複合災害を懸念する声が上がった。緊急時対応の策定が事実上、再稼働条件の一つで、今後、関係省庁と県などで構成する地域原子力防災協議会で取りまとめ、政府の原子力防災会議での了承を経て、正式決定される。
7日は、サテライト会場やオンラインを含め約140人が参加し、内閣府と原子力規制庁、県の担当者が説明した。サテライト会場の男性が「除雪などで要請する自衛隊は、何人確保できるのか」とただすと、内閣府は「県内駐屯地の部隊から活動を始め、状況に応じて人員を増やす」と答えたが、具体的な人数は明言しなかった。
1日にも立地する柏崎市で住民説明会を開き、参加者からは、住民避難計画の実効性について疑問の声が相次いでいた。
同原発の再稼働は地元同意が焦点となっている
【柏崎原発】長岡市で住民説明会「家畜やペット・イネや果樹は」参加者から避難についての質問も
UX新潟テレビ21 2025/6/9
柏崎刈羽原発の緊急時対応などについて、国と県が長岡市で住民説明会を開きました。
長岡市は、柏崎刈羽原発から5km~30km圏内に含まれています。小千谷市や見附市など6つのサテライト会場やオンラインも含め約140人が参加しました。
【動画】【柏崎刈羽原発】長岡市で住民説明会「家畜やペット・イネや果樹は」参加者から避難についての質問も【新潟】
この説明会で内閣府の担当者は原発で重大事故が起きた際、屋内退避をする方針などを盛り込んだ緊急時対応の案について説明しました。参加者からは、避難についての質問が出ました。
■参加者
「家畜やペット、イネや果樹は避難できないが、どう考えているか。」
■内閣府の担当者
「どうしても人命最優先にならざるを得ない。そこから先は賠償で保証していく。」
柏崎刈羽原発の再稼働を巡っては、6月29日に柏崎市で公聴会が開かれます。