2014年5月3日土曜日

脱原発 官邸前金曜デモ 100回目となる

 金曜夜首相官邸前で行われる原発への抗議活動首都圏反原発連合主催)2日100回目を迎えました
 福島第一原発事故から年後の2012年3月29日(金)以来、正月などを除く毎週、途切れずに続いていますピーク時の1229日には参加者は主催者発表で20万人に達しました
 今回の参加者は3000人で一時期より減りましたが、今も、初めて訪れる人が後を絶たず、官邸前以外の各地にも、金曜日の抗議行動は広がっています
 ここ5回の参加者数は、主催者発表で 95回(3月28日)2200人、96回(4月4日)2000人、97回(4月11日)3000人、98回(4月18日)2200人、99回(4月25日)2200人です。
 
 100回も続くとは歴史に残る偉業ですが、行動の中心メンバーで100回すべて参加したイラストレーターのミサオ・レッドウルフさんは「原発事故で計り知れない被害が出ているのに、100回を迎えた今も反対の声を上げ続けなくてはならないのは異常なことで、複雑な気持ち」と話したということです
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脱原発 金曜デモ100回
東京新聞 2014年5月3日
 金曜日の夜に東京・永田町の首相官邸前で行われている、原発への抗議活動が二日、百回目を迎えた。福島第一原発事故から一年後の二〇一二年三月以来、正月などを除く毎週、途切れずに続いている。 
 午後六時。「原発反対」「百回も言わせるな!」などと書いたプラカードを手に、人々が歩道に長い列をつくる。背広姿や学生、高齢者、乳母車を押す女性も。太鼓などが鳴る中、「原発いらない」「再稼働反対」と官邸に向かって叫んだ。国会前にも人が集まった。
 抗議活動は、複数の市民団体の有志でつくる「首都圏反原発連合」が、ツイッターやフェイスブックで呼び掛け始まった。参加者は急速に増え、一二年六月二十九日には、関西電力大飯(おおい)原発(福井県おおい町)3、4号機再稼働決定の撤回を求める市民らの人波が縦横に連なり、官邸前の道路を埋め尽くした。この日、主催者発表で二十万人に達した。
 同年八月には当時の野田佳彦首相が、同連合の十人と面会。官邸前の「声」を政治が無視できないことを示した。
 一時期より参加者は減ったが、今も、初めて訪れる人が後を絶たない。官邸前以外の各地にも、金曜日の抗議行動は広がっている。
 中心メンバーで百回すべて参加したイラストレーターのミサオ・レッドウルフさんは「原発事故で計り知れない被害が出ているのに、百回を迎えた今も反対の声を上げ続けなくてはならないのは異常なことで、複雑な気持ち」と話した。
 
 
原発ゼロまで声上げる 官邸前抗議100回目
しんぶん赤旗 2014年5月3日
 原発ゼロを求める首都圏反原発連合(反原連)は2日、首相官邸前抗議行動を行いました。2012年3月29日に始まってから100回目の行動です。3000人(主催者発表)の参加者は、欧州を歴訪中の安倍晋三首相が、経済成長のために原発再稼働を進めると発言したことに怒り、「川内原発再稼働反対」「原発なくせ」とコールしました。
 
 初参加で国会正門前でスピーチをしたのは、横浜市の大学1年生の男性。男性は「福島に帰れず、農業を続けられず、仮設住宅で暮らしている人たちがいるのに、原発を続けようなんて安倍首相の考えてることは信じられない」と訴えました。
 埼玉県川口市から初めて参加した女性(66)は「原発事故の収束もままならないのに、再稼働や輸出をしようとするなんて信じられない。毎週ここで運動が続いているのはすごい。私も最後まで声をあげていきたい」と話しました。
 阪神・淡路大震災の被害を受けた神戸市出身の男性(63)=神奈川県平塚市在住=は、紙でつくったこいのぼりに「官邸前デモ100回」「ストップ再稼働」と書いてアピール。「放射能被害がなければ福島の復興はこんなに遅れなかった。一人でも多く政権にノーの声を突きつければ再稼働を止める力になる」と語りました。
 
 「100回も言わせるな! NO NUKES」とのプラカードを持って参加したのは女性(68)=川崎市=です。「安倍首相は川内原発の再稼働を白紙に戻せといいたい。原発をやめて、自然エネルギーにかじをきれば新しい雇用や産業をつくれる。これこそ、経済成長の道です」
 
 日本共産党の笠井亮衆院議員、吉良よし子参院議員がスピーチしました。
 

原発・放射能ニュース 2014.5.01~05

 電子版の各紙に載った原発と放射能に関するニュースを掲示します(但し公開の範囲)。長文の記事は書き出し部分に留めますので、全文はURLをクリックしてご覧ください(URL記載のないものは公開の全文です)。公開期限後表示されなくなった記事を読みたい方はコメント欄にお書き下さい。(返信欄に表示します)
 
5.05
 
第1原発、1リットル当たり1200ベクレルのトリチウム検出(福島民友ニュース)
 (7日「地下水から1リットル当たり1200ベクレルのトリチウムを検出」本文記事参照)
 
泊原発アンケート:「地元」範囲認識に差 避難計画も疑問(毎日新聞)
 (6日「泊原発アンケートで「地元」範囲の認識に差 避難計画も疑問」本文記事参照)
 
地下500メートルまで掘削へ 幌延の深地層研 期間延長の可能性(北海道新聞)
 (6日「幌延の深地層研地下500メートルまで掘削へ」本文記事参照)
 
廃炉新体制の構築へ 政府、東電が組織刷新(共同通信)
 (7日「廃炉新体制の構築へ 政府、東電が組織刷新」本文記事参照)
 
 
5.04
 
福島第1原発、汚染水問題 二つの切り札 先行き不透明(河北新報)
 (4日「福島原発 汚染水問題 先行き不透明」本文記事参照)
 
福島第1原発廃炉作業の「質」にも影響 進む作業員の生活環境改善、その実態は(産経新聞)
 (5日「福島原発 作業員の生活環境改善の実態は」本文記事参照)
 
5.03
 
イワナ、ヤマメ、イノシシから基準値超のセシウム 群馬(毎日新聞)
 (5日「群馬県のイワナやイノシシから基準値超のセシウム」本文記事参照)
 
認可結論再び持ち越し 第一原発凍土遮水壁 規制委が安全性の説明不足指摘(福島民報)
「東電の論理破綻」 凍土遮水壁設置問題(福島民報)
 (3日「凍土遮水壁認可 結論再び持ち越し」本文記事参照)  
 
【福島第一原発の現状】移送核燃料 半数超える(東京新聞)
 東京電力福島第一原発では四月二十六日~五月二日、4号機使用済み核燃料プールにあった核燃料千五百三十三体のうち、半数以上の七百七十体を共用プールに移し終えた。事故時にがれきが当たるなどして金具がゆがんだ核燃料もあり、今後も慎重な作業が必要となる。
 1号機の原子炉建屋内では、線量計を載せたロボットを遠隔操作して、汚染状況を調べ始めた。2、3号機でも順次調べ、除染や廃炉作業に役立てる。
 一方、高濃度汚染水を計画とは異なる建屋の地下に誤移送した問題では、誤移送先の水位が十八日間に一・一センチ上がっていたことが判明した。ポンプを止めた後なのに一〇・一トン増えた計算になり、東電は「地下水が少しずつ流入している可能性がある」とみている。
 
福島第1 線量最高値の13倍 焼却工作建屋井戸(河北新報)  
 東京電力は2日、福島第1原発の汚染水が誤って移送された問題で、移送先の焼却工作建屋周辺の観測用井戸で採取した地下水を検査した結果、セシウムとストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質(全ベータ)の放射線量が過去最高値の13倍に上ったと発表した。東電は4月30日から降った大雨の影響と説明している。
 1日午前8時ごろ、同建屋東側の井戸で採取した地下水から、全ベータで1cc当たり0.17ベクレルを検出。午後4時半に再度採取したところ、0.43ベクレルに上昇していた。
 この井戸では、誤移送発覚後の4月24日から、滞留水の建屋外漏えいを監視するため検査を実施。1cc当たりの全ベータの過去最高値はこれまで、同日に検出された0.032ベクレルだった。
 第1原発の4月30日夕~1日夕の24時間積算雨量は66ミリ。東電は、雨水が建屋周辺の汚染された土壌やがれきを通して地下水に合流し井戸に流れ込んだと推定。「建屋周囲の地下水位は建屋内の滞留水の水位より高く、建屋外への流出は物理的に考えにくい」と説明した。
 
5.02
 
脱原発 金曜デモ100回(東京新聞)
 (3日「脱原発 官邸前金曜デモ 100回目となる」本文記事参照)
 
川内原発の書類 規制委が修正求めるNHK)
 (3日「川内原発再稼働 噴火予知は適合性審査とは別物と」本文記事参照)
 
「中間貯蔵」5月下旬にも説明会 具体策の明示が焦点(福島民友ニュース)
 県内の除染で出た汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設をめぐり、建設候補地の大熊、双葉両町の議会は1日、それぞれ避難先の会津若松、いわき両市で全員協議会を開き、政府による住民説明会の開催を了承した。両町の同意を受け、政府は今月下旬にも説明会を開始する方針。施設の整備計画や生活再建・地域振興策の考え方などを住民に直接説明、建設受け入れに理解を求める。
  住民説明会の開催は、政府が昨年12月、県などに建設受け入れを正式要請して以来初めて。受け入れの是非をめぐる議論はこれまで行政主導で進められたが、ようやく住民を交える形になる。ただ、建設を受け入れた場合の住民の生活再建への対応策、地域の振興策をはじめ、用地の賃貸借の検討などについては政府が示している方針に不確定要素が多い。住民説明会までに具体的な内容を調整し、住民に提示することが議論の前提となる。
  両町議会の全員協議会は冒頭を除いて非公開。町側から政府方針を説明した。終了後、大熊町の渡辺利綱町長は報道陣の取材に「国がどのような具体的な施策を示すかが大事だ」と述べた。千葉幸生町議会議長は「不安を抱える町民もおり、少しでも前に進むためにも国からの説明が必要」と開催を認めた理由を語った。
  双葉町の伊沢史朗町長と佐々木清一町議会議長は終了後の取材に「建設ありきではなく、あくまで説明会の受け入れは別」と強調。伊沢町長は「国に町民の意見を聞いてもらい(受け入れの是非の)判断材料にしたい」との認識を示した。
 
汚染水誤送、スイッチ間違えたか 東電福島第1原発(東京新聞)
 東京電力福島第1原発で使う予定のないポンプが動き、移送先ではない建屋に高濃度汚染水が流入した問題で東電は2日、建屋で作業していた社員が空調設備を動かそうとした際、誤ってポンプのスイッチを入れた可能性が高いとの調査結果をまとめ、原子力規制委員会に報告した。
 この問題では、「プロセス主建屋」と「焼却工作建屋」の二つの建屋にあるポンプ4台が動き、本来の移送先ではない焼却工作建屋に汚染水が流入した。
 東電は、プロセス主建屋の水位が3月20日以降急上昇しているため、同日、ポンプ電源が入ったと推定。社員への聞き取りで、空調設備の電源を入れた社員がいたことを確認した。
 
(福島県)相馬市玉野の住民ら、原発ADRに仲介申し立てへ(朝日新聞)
 (2日「相馬市玉野の住民ら、原発ADRに仲介を申し立てへ」本文記事参照)
 
5.01
 
元NRC委員長、凍土遮壁に懸念 福島原発の汚染水問題(東京新聞)
 (2日「元NRC委員長が凍土壁に懸念 福島原発 汚染水問題」本文記事参照)
 
福島県の森林空間線量が半減 セシウム自然減衰が進む(河北新報)  
 福島県は30日、福島第1原発事故を受けた2013年度の県内森林の放射性物質モニタリング結果を公表した。森林の平均空間線量率は毎時0.44マイクロシーベルトで、事故から5カ月後の11年8月(0.91マイクロシーベルト)に比べ半減した。
 放射性セシウムの自然減衰が進んだためとみられる。森林内で通常の追加被ばく限度とされる0.23マイクロシーベルト未満の区域は7%増え、全体の19%になった。1マイクロシーベルト以上の高線量区域は22%減の13%だった。
 地域別では、会津、南会津地方が平均0.1マイクロシーベルト以下で自然界の線量に近づいている。第1原発周辺の相双地方は最小値(0.21マイクロシーベルト)が低下し、最大値(3.43マイクロシーベルト)との差がさらに開いた。
 11年8月の集計では、森林に分布するセシウムの約74%が葉や樹皮、落ち葉に付着していたが、降雨などの影響で、今回は75%が深さ5センチまでの地中に分布していた。
 県森林計画課は「セシウムが拡散しないよう森林の土砂流出を防止する必要がある。間伐など森林整備を事業者に促進させたい」と説明した。
 県内1006地点で13年7月~14年2月に調査した。
 
核燃料の半数が移送完了 第一原発4号機使用済みプール(福島民報)
 東京電力は30日、福島第一原発4号機の使用済み核燃料プールからの燃料移送で、予定している1533体のうち約半数の770体の移送を29日に完了したと発表した。
 燃料取り出しは昨年11月18日に始まった。東電は今年末までの取り出し完了を目指しており、「順調に進んでいる」との見解を示した。
 東日本大震災発生時、4号機は定期検査中で原子炉内の燃料は全てプールに移されていた。原子炉建屋は水素爆発で大破しているため、再度の大地震でプールが崩壊する危険性が指摘されており、燃料を取り出すことでリスクを低減させる。
 東電と政府は福島第一原発1~4号機の廃炉完了を「2040~2050年ごろ」とする工程表を示している。
 工程表は3期に分かれており、4号機使用済み核燃料プールからの燃料取り出しで「第2期」に入った。「第3期」には1~3号機の溶融燃料の取り出しが控えている。
 しかし、現時点で溶けた燃料の形状や位置は把握できておらず、回収する手法も確立されていない。
 

川内原発再稼働 噴火予知は適合性審査とは別物と

 
 原子力規制委が優先して審査を進めていて再稼働第1号と見られている九・川内原発には、周辺の火山噴火時に火砕流が到達する可能性があります。
 それに対して九州電力は安全審査で、広い範囲に火砕流が及ぶような大規模な噴火の兆候を、地震や地殻変動の観測を充実することで捉え、必要な対応ができると説明しましたが、4月29日に開かれた火山学会の委員会では、「現在の観測態勢では、大規模な噴火の規模や時期を事前に正確に把握することは難しい」とされました
※ 2014年5月1日火山活動の予測は無理 火砕流が川内原発を襲う 
 
 原子力規制委昨年7月にまとめた新規制基準では、「火砕流が襲う可能性が明確に否定できない場合は、立地不適」とするということなので、当然「不適」の判断が下されなければならない筈ですが、30日に国会内で行われた環境団体、住民団体対政府原子力規制庁、経産省資源エネルギー庁交渉では、なんと「噴火予知は適合性審査と別物」という、意味不明の発言が繰り返されて、「立地不適」どころか川内原発は再稼動に向けて着々と進められていることが分かりました。ただし書類不備のため、その分認可は遅れる予定ですが(添付記事参照)。
 
 川内原発がもしも火砕流に見舞われれば、全核燃料が燃焼して空中に放出されるので、事故の規模は福島の数百倍に上るといわれています。全世界を放射能で汚染します。
 これほどの「危険性」が、一体何故「認可作業とは別物」として無視されるのか、適合審査は過酷事故を防止するのが目的の筈なのに、不可解というしかありません。
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川内原発再稼働 噴火予知は適合性審査と別物
田中龍作 BLOGOS 2014年4月30日
 原子力規制委員会が優先して審査を進め、再稼働第1号と見られている九電・川内原発。最終段階となる地元合意は鹿児島県議会、薩摩川内市議会とも自民党が圧倒的多数を占めていることからすんなり行きそうだ。
 鹿児島県は6月県議会で賛成陳情を採択し、伊藤祐一郎知事が7月初旬にも再稼働へのGOサインを出すものと見られる。
 
 だが肝心要の巨大噴火については、規制委員会に火山の専門家がいないことなどから、九電の主張通り「予知可能」「対応可能」で押し切られる公算が大きい。
 環境団体、住民団体(※脚注)がきょう、国会内で対政府交渉を持ち、川内原発の安全性を追及した。政府側は原子力規制庁、経産省資源エネルギー庁から7人が出席した―
市民:「島崎委員は『(火山活動の)モニタリングをして何か異常を感知した時にどう判断するのか、判断基準をあらかじめ決めておくことが重要』と発言した。九州電力が示した基準をそのまま受け入れることはできないという中で。モニタリングの判断基準がないと、破局的噴火が起こりうるタイミングで判断ができないわけじゃないですか?当然それがないと審査が通らないと思うんですが?」
政府:「これ(火山活動のモニタリング)については適合性審査に直接的に結びつくものではありません。別物です」。
市民:「モニタリングが不可能だったら、設置許可はできないんじゃないですか?」
政府:「設置許可とは別の話です」。
 
 適合性審査とはかくもいい加減なものなのか。筆者は開いた口が塞がらなかった。姶良カルデラが噴火すれば原発が火砕流に飲み込まれる可能性があることを火山学者は指摘している。そうなれば事故の規模は福島の数百倍に上る。モニタリングによる判断基準なしで、どうして安全に運転できようか。
 政府の答弁に耳を傾けていた男性が、やおら立ち上がってマイクを握った―
 「私、鹿児島から来たんですが、この論議聞いてると噴火なんてそんな近いうちに起こらないよ、という前提でしゃべっているように聞こえるんです。そんな甘っちょろいものじゃないって事を分かって欲しいです。僕ら桜島のふもとに住んでますが、そもそも設置許可の件で求めるものじゃないと言ってる。なぜそんなことが言えるんですか?何も対処方針を出す基準が無くてね、つまり火山に対して何も対策が無いって事です」。
 
 火山帯だらけの日本で原子力規制委員会になぜ火山の専門家がいないのか? 不思議だ。いると不都合なのだろうか。
 住民・環境団体から「有識者(火山の専門家)を交えた検討会議を開かないのか?」と問われると規制庁の官僚は「その質問はアレなんで・・・」と逃げた。
 責任感も何もあったものではない。適合審査もいい加減、担当する役人もいい加減。「原発事故はまた起きる」と確信した、きょうの対政府交渉だった。
(※主催団体)
反原発・かごしまネット / グリーン・アクション / 美浜の会 / FoE / 福島老朽原発を考える会 / 原子力規制を監視する市民の会
 
 
川内原発の書類 規制委が修正求める
NHK NEWS WEB 2014年5月2日
原子力発電所の運転再開の前提となる安全審査が優先的に進められている鹿児島県の川内原発について、原子力規制委員会は、九州電力が30日に提出した書類に不備があるとして修正を求めました。九州電力の対応次第では、審査の終了まで時間がかかることも予想されます。
 
原子力規制委員会は、川内原発1号機と2号機について、ことし3月、運転再開の前提となる安全審査を優先して進めることを決め、九州電力は、これまでの審査で出された指摘を踏まえて作成した書類を30日に提出しました。
これについて2日開かれた規制委員会の定例会で、担当の職員が「書類には書くべき項目がきちんと書かれていないなど不足がある」と報告しました。
不備は、航空機が墜落した場合の火災の想定や、ポンプなどの機器が火災の際どの程度の温度まで耐えられるかのデータなどだということです。
審査を担当する更田豊志委員は「不備を指摘したうえで再補正してもらう」と述べ、九州電力に書類を修正して提出するよう求め、今月8日に審査会合を開くことになりました。
規制委員会はこれまでの審査結果をまとめた「審査書」を今月中にも作成し、そのあと運転再開に必要な許可を早ければ来月末にも出す可能性があります。
しかし、今回の書類の修正などを巡る九州電力の対応次第では、審査の終了まで時間がかかることも予想され、運転再開には自治体の同意の手続きなども残されていることから、夏までに再開できない可能性もあります。
 

2014年5月2日金曜日

元NRC委員長が凍土壁に懸念 福島原発 汚染水問題

 
 東電組織改革や原発事故への取り組みを監視する「原子力改革監視委員会」委員長で元米原子力規制委員会(NRC)委員長のデール・クライン氏は1日、都内で共同通信と会見し、福島第1原発の汚染水問題の解決策とされている凍土壁について「最良の選択肢との確信が持てない。意図せぬ結果が生じないか心配だ」と語りました。
 同席した英原子力公社名誉会長のバーバラ・ジャッジ副委員長も、実証性を見極める試験を夏の暑い時期に行う必要があると指摘しました
 
 凍土壁には、日本の原子力規制委や土木専門家からも疑念の声が出ています
 
 東電はこれまで福島原発の汚染水問題で対応が遅く、しかもその結果がはかばかしくないことが殆どでした。汚染水問題解決の切り札とされている凍土壁が有効でなければ、この数年間何をやってきたのかと責任を問われることになります。
 東電には今の段階でこれらの疑念に応える必要があります。
 
(追記) 原子力改革監視委員会は、国内外の有識者構成される東京電力取締役会の諮問機関として平成24年9月11日に設置されました。同委員会は、東京電力設置した「原子力改革特別タスクフォース」の取り組みについて、外部の視点で監視・監督をする機関です。
    メンバーには、デール・クライン委員長、バーバラ・ジャッジ副委員長のほか、大前 研一委員(会社役員)、櫻井 正史委員(元国会 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会委員) がいます。
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元NRC委員長、凍土遮壁に懸念 福島原発の汚染水問題
東京新聞 2014年5月1日
 東京電力で組織改革や原発事故への取り組みを監視する「原子力改革監視委員会」委員長で元米原子力規制委員会(NRC)委員長のデール・クライン氏は1日、都内で共同通信と会見し、福島第1原発の汚染水問題の切り札と期待される凍土遮水壁について「最良の選択肢との確信が持てない。意図せぬ結果が生じないか心配だ」と語った。
 
 同席した副委員長で英原子力公社名誉会長のバーバラ・ジャッジ氏も、実証性を見極める試験を夏の暑い時期に行う必要があると指摘。クライン氏とともに凍土壁の実効性に懸念を表明した。
 
 凍土壁には、日本の原子力規制委員会や土木専門家からも疑念の声が出ている。(共同)
 
 

相馬市玉野の住民ら、原発ADRに仲介を申し立てへ

 福島原発事故で避難指示を受けなかった相馬市の玉野地区の住民が東電に賠償を求め、原発ADRに集団で仲介を申し立てます。「特定避難勧奨地点と同等の高い放射線量にさらされた」として、放射線量に見合う精神的慰謝料を求めるものです
 
 160世帯余り、約480人が暮らしていた玉野地区は、3年前の原発爆発直後は空間線量が毎時4マイクロシーベルト(=35ミリシーベルト/年)を超えていました。
 しかしその後の国による測定で「各住宅の線量は下がっている」とされたほか、「高齢者にとっては避難するリスクのほうが高い」などの市の判断もあり、避難指示は出なかったというものです
 
 それにしても年間35ミリシーベルトとは恐るべき被曝量です。
 それに公称20ミリシーベルト/年までは安全だとして定めた「特定避難勧奨地点」の定め方自体が、チェルノブイリ原発事故から25年を経ていて、当時のソ連邦の人たちの深刻な後遺症が知られていた時期の決定として理解に苦しむものでした。
 せめて放射線量に見合う精神的慰謝料だけでも支払われるのは極めて当然のことです。
 
  (関係記事)
 2012年12月24日特定避難勧奨地点の判定基準 日本の恐ろしい現実
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福島県)相馬市玉野の住民ら、原発ADRに仲介申し立てへ
朝日新聞 2014年5月2日
 東京電力福島第一原発事故で避難指示を受けなかった相馬市の玉野地区の住民が東電に賠償を求め、国の原子力損害賠償紛争解決センター(原発ADR)に集団で仲介を申し立てることが分かった。「特定避難勧奨地点と同等の高い放射線量にさらされた」として、放射線量に見合う精神的慰謝料を求める。
 
 玉野地区は第一原発の北西約50キロに位置し、160世帯余り、約480人が暮らしていた山村。3年前の原発爆発直後は空間線量が毎時4マイクロシーベルトを超えており、年換算で局所的に20ミリシーベルトを超えるおそれがあるとして「特定避難勧奨地点」に指定された近隣の伊達市霊山町の一部と、同程度の線量に達していたことが分かっている。
 
 だがその後の国による測定で「各住宅の線量は下がっている」とされたほか、「高齢者にとっては避難するリスクのほうが高い」などの市の判断もあり、避難指示は出なかった。
 
 

2014年5月1日木曜日

火山活動の予測は無理 火砕流が川内原発を襲う

 原子力発電所の運転再開を巡って火山の影響が懸念されるなか、29日、日本火山学会は、原発と火山活動について議論する委員会を開き、このなかで「現在の観測態勢では、大規模な噴火の規模や時期を事前に正確に把握することは難しい」とされました。
 
 ことの発端は、一番問題が少ないとして最も早く規制基準の審査をパスすると見られている九州電力川内原発で、火山噴火による火砕流到達の検討が十分に行われていないのではないか、という指摘があったことにあります。
 原子力規制委は昨年7月にまとめた新規制基準に初めて火山対策を盛り込み、原発から半径160キロ圏内の火山を調査し、火山灰に対する防護措置を講じることなどを各電力会社に要求するとともに、火砕流が襲う可能性が明確に否定できない場合は、「立地不適」とする方針を示しました。 
 
 川内原発のある九州南部は国内有数の火山地帯で、原発の周辺には、巨大噴火の際にできたカルデラ(陥没火口)を持つ火山が「阿蘇」 「加久藤(かくとう)・小林」 「姶良(あいら)(桜島)」 「阿多」 「鬼界」と5つもあります(最も近い姶良までの距離は40キロ)が、九州電力は川内原発の運転再開の前提となる安全審査で、広い範囲に火砕流が及ぶような大規模な噴火の兆候を、地震や地殻変動の観測を充実することで捉え、必要な対応ができると説明していました
 
 29日の日本火山学会委員会は、九州電力がうように大規模な噴火の規模や時期を事前に正確に把握することが果たして可能かどうかについて、専門家の意見をまとめようとしたものです。
 
 火砕流が到達した場合原発に与える悪影響は致命的であり、地上のケーブルトレンチに600℃の火砕流(時速100キロ)が流れ込めば、動力ケーブル、制御ケーブルともたちまち焼損し全停止⇒過酷事故となります。
 火砕流で原子炉建屋が壊されると、燃料プール内の核燃料が燃えながらまき散らされます。仮に建屋が大丈夫だとしても、周囲が壊滅してインフラが止まり、人が近づけなくなれば、冷却できなくなった炉心と、燃料プールの核燃料が燃え出して大惨事になります。
 
 将来において仮に火砕流の到達が予測されるようになったとしても、短期間の内に核燃料を安全な外部に搬出したりすることは、事実上不可能と見られています。 
 
 従って規制委は当初の取り決めの通り、火砕流が襲う可能性が明確に否定できない場合は「立地不適」とするしかありません。
 そもそも地震国、火山国に原発を設置すること自体に無理があったのですから、この問題で決断できないようであれば、規制委の役目は果たせません。
 
 それなのに朝日新聞によれば、川内原発は規制委が審査OKを出す寸前の状態にあるということです。実に不可解なことです。
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火山学会が原発と火山活動を議論
NHK NEWS WEB 2014年4月29日
原子力発電所の運転再開を巡って火山の影響が懸念されるなか、日本火山学会は、原発と火山活動について議論する委員会を開き、このなかで「現在の観測態勢では、大規模な噴火の規模や時期を事前に正確に把握することは難しい」という意見が出されました。
 
この委員会は日本火山学会が設置し、横浜市で開かれた初会合には京都大学名誉教授の石原和弘さんや東京大学地震研究所教授の中田節也さんらが出席しました。
原発と火山活動を巡って九州電力は、鹿児島県にある川内原発の運転再開の前提となる安全審査で、広い範囲に火砕流が及ぶような大規模な噴火の兆候を地震や地殻変動の観測を充実することで捉え、必要な対応ができると説明しています。
 
29日の会合では、委員から「現在の地震や地殻変動の観測態勢では、大規模な噴火の規模や時期を事前に正確に把握することは難しい」などといった意見が出されました。
委員会では、今後も大規模な噴火が将来発生する可能性をどのように捉えるかなど原発と火山活動について議論することにしていて、委員長の石原和弘さんは「学術的な観点から意見交換や情報を共有することが大切だ。社会に何を示すことができるか考えていきたい」と話しています。
 
 
川内原発、審査最終段階に 九電、規制委に書類提出
朝日新聞 2014年4月30日
 九州電力は30日午後、川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)について、これまでの原子力規制委員会の審査を反映した申請書類を規制委に提出した。規制委はこの書類をもとに審査書案をつくり、意見募集のうえ正式決定する。運転再開の前提となる新規制基準に基づく審査は最終段階を迎える。
 川内原発は規制委が優先して審査している。九電が提出したのは、安全対策などの基本方針を修正した「補正申請書」。昨年7月の申請後、審査で指摘された内容を盛り込み修正した。想定する最大級の地震の揺れや津波をより大きくし、重大事故を防ぐための設備や起きたときの対応策などを追加した。
 意見募集は科学的・技術的な内容について30日間で、審査書の正式決定は6月以降になる見通し。この時点で、基本方針については新規制基準を満たす原発と認められることになる。このほか、詳細な施設の設計を記した「工事計画」と、運転や事故対応の手順を定めた「保安規定」の審査もある。九電はこれらの補正申請書も5月末をめどに提出する。
 運転再開には工事計画を踏まえた規制委による設備の検査も受ける必要があり、さらに1~2カ月かかるとみられる。九電が地元の同意を得て今夏中に再稼働できるかどうかは微妙な状況だ。