福島大の高貝慶隆教授と古川真客員准教授は2020年度の科学技術賞(開発部門)を受賞しました。
高貝教授らは分析に2週間以上を要していた放射性物質ストロンチウム90分析を最短10分で出来る自動析装置を開発しました。
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科学技術賞を受賞 福大の高貝教授と古川客員准教授
福島民報 2020/04/09
福島大共生システム理工学類の高貝慶隆教授(43)と古川真客員准教授(42)は二〇二〇(令和二)年度「科学技術分野の文部科学大臣表彰」の科学技術賞(開発部門)を受賞した。八日、同大で記者会見して発表した。
高貝教授、古川客員准教授の研究グループは、放射性物質ストロンチウム90の自動分析装置を開発した。従来は分析に二週間以上を要していたが、時間短縮に成功し、最短十分での分析を可能にした。
従事者の被ばくを最小限に抑える効果や、汚染水処理業務の効率化につながる点が評価された。装置は既に東京電力福島第一原発で活用されている。
研究の中心を担った高貝教授は「円滑な廃炉作業や復興に寄与できるよう今後も研究を進めていく」と語った。
■食農学類研究棟報道関係に公開
福島市の金谷川キャンパス内に完成した福島大食農学類の研究棟が八日、報道関係者に公開された。
本棟は鉄筋コンクリート造り五階建てで、各コースごとにフロアが分かれている。大会議室(みらいホール)、実験・実習室、食品加工室などが整備された。屋外にはコンバインなどを収納する農機具庫を備えた。
五月七日に授業を開始し、本格的に使用する。学生は二年次後期から実験や研究に入る予定。