当初、事前に原発を停止させる基準作りを模索しましたが、火山学者から異論が出て見送りました。
火山学会は基準作成時から噴火の余地は不可能という見解でした。それに対して規制委は、山体膨張等を監視すれば可能として押し切り川内原発を再稼働させたのですが、結局、停止基準を決めることは出来ませんでした。なんとも不明朗な結果です。
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原発の巨大噴火への対応 規制委、停止基準見送り
日本経済新聞 2020/4/26
原子力規制委員会は火山の巨大噴火への原子力発電所の対応を探る約3年半の議論をこのほど終えた。当初、事前に原発を停止させる基準作りを模索したが、火山学者から異論が出て見送った。発生頻度が少なく知見が乏しい自然現象だけに、科学的判断の難しさが浮き彫りになった。今後も手探りの監視活動が続きそうだ。
「(巨大噴火の)前兆現象を明確に定義することは困難だ」。3月、規制委が設けた有識者会議は報告書でこう結論…
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