2020年4月2日木曜日

「抜き打ち検査」など原発の新検査制度 運用開始

 原発の安全性を確認する国の検査これまでは原子力規制委が事前に日取りを伝えた上 書類のチェックを中心に行ってきました。
 それについてIAEA=国際原子力機関からの指摘を受け、4月から「抜き打ち」に、かつ書類だけではなく現場で機械や設備をチェックする作業に重きを置いたものすることに改めました。
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「抜き打ち」など導入の原発の新検査制度 今月から運用開始 
NHK NEWS WEB 2020年4月1日
原子力発電所の安全性を確認する国の検査について、原子力規制委員会は電力会社に通告せずに実施する「抜き打ち」検査などを導入した新しい検査制度の運用を今月から始めます
原子力発電所などの原子力施設では各地に常駐する国の検査官が設備の安全性を確認する検査を行っていますが、これまでは書類のチェックが中心でした。

これについて、原子力規制委員会は、IAEA=国際原子力機関から検査の実効性をより高める必要があるとの指摘を受け、2年かけて内容の見直しを行い、今月から新しい検査制度の運用を始めます
具体的には、書類だけではなく現場で機械や設備をチェックする作業にも重きを置いて確認の機会を増やすほか、これまでは時期を決めて実施していた検査を改め、電力会社に事前に通告することなく行ういわゆる「抜き打ち」検査を導入します。また、原発の設備に関する電力会社の内部情報を自由に閲覧することも可能とします。

今回の見直しについて、規制委員会の更田豊志委員長は「新たな検査で実効性がかなり高まる。原発の設備をくまなく把握し、安全を確かめていきたい」と話しています。