2020年4月2日木曜日

02- 東電「原発の経済性優先せず」の姿勢を示す(詳報)

 東電が「安全より経済優先せず」の趣旨を保安規定に盛り込んだ件については先に共同通信の短い記事を紹介しました。
 NHKの記事を詳報として紹介します。
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原発「経済性優先せず」「リスク低減」東電 規制委に姿勢示す 
NHK NEWS WEB 2020年3月31日
東京電力は、原子力発電所の保守点検の手順などをまとめた「保安規定」に、経済性を優先しないことや最新の知見を学びリスクの低減につなげることなど異例の項目を盛り込み、原子力規制委員会に提出しました。
東京電力は新潟県にある柏崎刈羽原発6号機と7号機の再稼働を目指していて、3年前、原子力規制委員会の新しい規制基準の審査に合格しましたが、審議の中で、事故を起こした東京電力に原発を運転する資格があるのかが議論になりました。
このため規制委員会は、原発の保守点検の手順や緊急時の態勢などをまとめた「保安規定」に、会社としての考えや姿勢を明記するよう求めていました。

これを受けて東京電力は30日、「保安規定」を規制委員会に提出し、
▽原発の安全対策に必要な資金を確保することや、
▽安全性をおろそかにして経済性を優先しないこと、
▽世界から最新の知見を集めリスクの低減につなげること、
▽福島第一原発の廃炉を最後までやり遂げることなど、合わせて7つの項目を盛りこみました。

東京電力はこれらの項目を、柏崎刈羽原発だけでなく福島県にある福島第一原発と第二原発の「保安規定」にも反映させるとしています。
保守点検の手順などをまとめた「保安規定」にこうした項目を入れるのは異例のことです。
規制委員会は今後、内容を検証して、妥当かどうか判断することにしています。