燃料電池路線バス「SORA(ソラ)」が1日からいわき市のJRいわき駅前-小名浜区間で運行を始めました。
いわき市が運用する水素燃料電池車は、水素ガスの製造過程でも太陽光発電による直流電源を用いるため完全な無公害車です。
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東北初の水素燃料バス 新常磐交通、いわきで運行開始
福島民報 2020/04/02
水素発電によって走行する燃料電池路線バス「SORA(ソラ)」は一日、いわき市のJRいわき駅前-小名浜区間で運行を始めた。新常磐交通(本社・いわき市)が路線バスとして東北地方で初めて導入した。
新エネルギー産業の振興に貢献しようと、新常磐交通が国と県、市の補助を受けて約一億円でトヨタの車両一台を購入した。大気汚染の原因となる二酸化炭素や窒素化合物を排出しない。市内鹿島町の「いわき鹿島水素ステーション」で水素を充填(じゅうてん)する。
車両は全長十メートル、幅二・五メートル、高さ三・三メートルで、乗車定員は七十八人。乗り降りしやすいノンステップ仕様になっている。一日、二・五往復する。運行初日には、社員がいわき駅前のバス乗り場に集まり、乗務員に花束を渡し、出発する燃料電池バスを見送った。
門馬誠乗合部長は「環境問題に一歩ずつ取り組み、安全な路線バスを地域に提供したい」と述べた。