2019年4月24日水曜日

韓国、8県水産物禁輸撤廃応じず 「国民の健康と安全が最優先」

 WTOの紛争処理の上級委員会11日、韓国による福島や茨城など8県産の水産物輸入禁止措置を正当とした裁定を受けて、外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は23日、韓国外務省の金容吉東北アジア局長と日本外務省で協議し、改めて韓国の措置の緩和や撤廃を要請しましたが、金氏は韓国の措置は「国民の健康と安全を最優先」とする従来の立場に基づくものだと伝え応じない姿勢を示しました。
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韓国、8県水産物禁輸撤廃応じず 「健康と安全最優先」
共同通信 2019年4月23日17:21 
 【ソウル共同】韓国外務省は23日、東京で同日開かれた日韓外務省の局長級会談で、日本に対し、福島や茨城など8県産の水産物の輸入を禁止している韓国の措置は「(韓国の)国民の健康と安全を最優先」とする従来の立場に基づくものだと伝えたと発表した。日本は措置の緩和や撤廃を要請したが、韓国は応じなかった。
 
 水産物を巡っては、世界貿易機関(WTO)の紛争処理手続きで「一審」に当たる紛争処理小委員会(パネル)が昨年、東日本大震災後に韓国が実施している禁輸措置を不当な差別だと判断。上級委員会は今月、パネルの判断を破棄し、日本は逆転敗訴した。
 
(参考記事)
韓国に8県産禁輸の撤廃を要請 日韓外務省局長協議
共同通信 2019年4月23日 14:30 
 外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は23日、韓国外務省の金容吉東北アジア局長と日本外務省で協議し、福島や茨城など8県産の水産物の輸入を禁止している韓国の措置の緩和や撤廃を要請した。金氏は応じない姿勢を示した。
 
 水産物を巡っては、世界貿易機関(WTO)の紛争処理手続きで「一審」に当たる紛争処理小委員会(パネル)が昨年、東日本大震災後に韓国が実施している禁輸措置を不当な差別だと判断。上級委員会は今月、パネルの判断を破棄し、日本は逆転敗訴した。
 日本側はWTO提訴に踏み切る前、韓国との2国間協議で禁輸の緩和や撤廃を求めていた。