2023年2月23日木曜日

運転禁止命令解除前に模擬核燃料挿入の動作確認実施へ 柏崎刈羽原発7号機

 東電は再稼働を目指す柏崎刈羽原発の7号機で、核燃料を入れる機械の動作確認を始めると発表しました。原子力規制委員会が核燃料の移動を禁止している中、サイズと重さが同じ「模擬燃料」を原子炉に入れて行います。

 先に関電 高浜原発4号機で制御棒の落下事故が起きたことが理由と思われます。
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「運転禁止命令解除前に模擬核燃料挿入の動作確認実施へ」
   なぜこのタイミングで?   柏崎刈羽原発7号機
                          BSN新潟放送 2023/2/22
東京電力は再稼働を目指す柏崎刈羽原発の7号機で、核燃料を入れる機械の動作確認を始めると発表しました。原子力規制委員会が核燃料の移動を禁止している中、サイズと重さが同じ「模擬燃料」を原子炉に入れます。
  【写真を見る】「運転禁止命令解除前に模擬核燃料挿入の動作確認実施へ」 なぜこのタイミングで? 柏崎刈羽原発7号機 (写真 1/8~8/8 縦にスクロール)

東京電力によりますと、動作確認をするのは原子炉と使用済み燃料プールに核燃料を移動させる「燃料取替機」と呼ばれる設備です。
実際の核燃料と大きさや重さが同じ「模擬燃料」を使い、原子炉に移動させて挿入するなどして正常に動くか確認します。
再稼働を前に主要な設備の健全性を確認するための取り組みの一環だということです。
柏崎刈羽原発を巡っては21年に、テロ対策の不備が相次いで発覚。原子力規制委員会は21年4月に核燃料の移動を禁止する「事実上の運転禁止命令」を出しています。
春にも運転禁止命令を解除するか、判断が出る見通しですがその前のタイミングで核燃料を入れる機械を動かすことについて、記者からは疑問の声が上がりました
【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】「(設備が)きちんと動いて、きちんと機能を果たすんだと、私なりに納得したいという思いがあるので、今の段階でやると判断した。(命令が解除されて)“燃料装荷ができる状態になった”、いつになるかは分からないが、その直前で(動作確認を)やって、『不具合が出ました』となれば、それは非常に我々としても問題」
動作の確認は「燃料取替機」のほか、原子炉系の合わせて4つの設備で24日に開始し、3か月程度かかる見通しだということです。


柏崎刈羽原発7号機 模擬燃料を原子炉に…設備の健全性確認へ【新潟】
                      NST新潟総合テレビ 2023/2/22
東京電力は再稼働を目指す柏崎刈羽原発7号機について、主要な設備の健全性を確認する作業を始めると発表しました。
【柏崎刈羽原発 稲垣武之所長】
「2月24日から現在ふたが閉じている原子炉を開ける作業を開始します」
稲垣武之所長は22日、再稼働を目指す7号機で燃料を原子炉に入れる燃料取替機や原子炉を止める機能をもつ制御棒駆動機構など4つの主要な設備について正常に動作するか確認する作業を始めると発表しました。
燃料取替機では実際の燃料とサイズや重さが同じ模擬燃料を燃料プールからつかんで引き上げ、原子炉に挿入するまでの一連の動作をテストするということです。
模擬燃料を使用するとは言え、原子力規制委員会から核燃料の移動を禁じられている中で健全性を確認する理由を稲垣所長はこう説明します。
【柏崎刈羽原発 稲垣武之所長】
「いわゆる燃料装荷ができる状態になった、いつかはわからないが、その直前で(確認を)やって不具合が出たとなればそれは非常に問題だ。ある程度のリードタイム(=時間の余裕)は必要だ」
この主要設備の確認作業は3か月ほどかかる見込みです。