台風19号による大雨で、福島県の仮置き場から除染廃棄物を詰めたフレコンバッグ約90袋が河川に流出してから3週間以上が経ちましたが、まだ36袋の行方が分かっていません。10月31日までに50袋を回収しましたがそのうち25袋は中身が漏れ出ていました。
流出の判明後、環境省などは連日20~30人態勢で捜しているということですが、当初キチンとシートを掛けるなどの処置をしておけば防げた出費です。
堤防の構築や補強を後回しにしていたためを、洪水後の後始末に莫大な経費を掛けている構図に似ています。
2015年に飯舘村でフレコンバッグが448袋流出したという大惨事があったにもかかわらず、今回また繰り返したのですからどうかしています。
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除染廃棄物の捜索難航 36袋未回収、ドローン投入も-福島
時事通信 2019年11月04日
台風19号による大雨で、東京電力福島第1原発事故の除染廃棄物を詰めた袋が、福島県内の複数の仮置き場から河川に流出し、回収が難航している。環境省や県などは、ヘリコプターやドローンも投入して捜索を続けるが、地形の険しさなどに阻まれ、3週間以上たってもなお、流出した90袋のうち36袋の行方が分かっていない。
大雨で仮置き場が冠水し、川内村で44袋、田村市で30袋、二本松市で15袋、飯舘村で1袋が付近の川に流れ出た。10月31日までに50袋を回収したものの、うち25袋は中身が漏れ出ていた。田村市の担当者は「想定外の大雨で、除染廃棄物の袋をカバーで覆う対策を取っていなかった」と話す。
流出の判明後、環境省などは連日20~30人態勢で捜している。川を約2キロごとにエリア分けし、下流へと捜索範囲を広げた。職員らが川に入り、立ち入れない場所ではドローンを活用。10月23日にはヘリを飛ばし、上空からも調査した。
流出現場となった田村市の古道川では1日、環境省や県、市の職員らによる一斉捜索が行われた。参加した29人が5班に分かれ、11・6キロにわたって水中や川沿いを捜した。新たに4袋を回収したが、いずれも中身はなくなっていた。
環境省は「流出による環境への影響は確認されていない。自治体と連携し、引き続き捜索を進める」としている。