東海第二原発の営業運転開始から41年を迎える28日を前に、再稼働反対を呼び掛ける「STOP!! 東海第二原発の再稼働 いばらき大集会」が16日に開かれ、茨城県内外から約700が参加しました。
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東海第二「再稼働反対」700人訴え 水戸で大集会、デモ行進
東京新聞 2019年11月17日
東海村の日本原子力発電(原電)東海第二原発の営業運転開始から四十一年を迎える二十八日を前に、再稼働反対を呼び掛ける「STOP!! 東海第二原発の再稼働 いばらき大集会」が十六日、水戸市三の丸一の駿優教育会館であった。県内外から約七百人が参加し、集会後は「東海第二の再稼働反対」「老朽原発、今すぐ廃炉」などとシュプレヒコールを上げながらデモ行進した。 (水谷エリナ)
集会では、福島県浪江町の町議で漁師の高野武さんが登壇。東京電力福島第一原発でため続けている汚染水の海洋放出に多くの漁業者が反対している状況などを説明し、「福島の漁業への懸念が常に頭から離れない」と今も続く事故の影響を訴えた。
町域の大部分で避難指示が出されている福島県大熊町から新潟県に避難中の大賀あや子さんは「東海第二原発の再稼働を止め、東日本の再汚染を止めましょう」と連帯を表明した。
脱原発ネットワーク茨城の小川仙月共同代表は、東海村の山田修村長が原子力業界誌の対談で東海第二原発の再稼働を容認すると受け取れる発言をしたことに言及。「この業界誌は原発の安全神話をつくるのが仕事。私たちは安全神話に陥らないようにしなければならない」と力を込めた。
東海第二原発は一九七八年に営業運転を開始。昨年、原子力規制委員会の審査で新規制基準に適合すると判断され、四十年の運転期限である十一月二十七日の直前に最長二十年の運転延長も認められた。今年二月には原電が再稼働の方針を正式に表明している。