フランシスコ・ローマ教皇は26日、東京からローマに戻る特別機の中で記者会見し、原発は「完全に安全が保証されるまでは利用すべきではない」と警告しました。
日本滞在中は、原発を巡っては遠回しに反対の立場を示すにとどまっていましたが、福島原発事故からの避難者と交流し、被害実態を直接聞いたことが教皇に影響を与えたと見られています。
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ローマ教皇「原発やめるべき」 完全な安全必要と警告
東京新聞 2019年11月27日
【ローマ共同】ローマ教皇フランシスコは26日、原発はひとたび事故となれば重大な被害を引き起こすとして「完全に安全が保証されるまでは利用すべきではない」と警告した。教皇庁(バチカン)は原発の是非について立場を明確にしておらず踏み込んだ発言。東京からローマに戻る特別機の中で、記者会見し述べた。
日本滞在中は、核廃絶への強いメッセージと比べ、原発を巡っては遠回しに反対の立場を示すにとどまっていたが、東日本大震災被災者や東京電力福島第1原発事故からの避難者と交流し、被害実態を直接聞いたことが教皇に影響を与えた可能性がある。