準大手ゼネコンの安藤ハザマが18年3月期までの5年間で、東京国税局から約2億5千万円の所得隠しを指摘されていました。
東北支店、大阪支店などの社員が下請け業者に架空発注するなどして裏金をつくり、接待や私的な飲食などに充てていたということです。
重加算税を含む追徴税額は1億数千万円に上ります。
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安藤ハザマ、除染事業などで架空発注 裏金捻出
TBS 2019年11月23日
ゼネコン準大手の「安藤ハザマ」が福島第一原発事故の除染事業などで架空発注などを繰り返し、裏金を捻出していたとして、東京国税局からおよそ2億5000万円の所得隠しを指摘されました。
関係者によりますと、「安藤ハザマ」の東北支店の幹部らおよそ20人が、下請け業者に福島第一原発の除染や土木関連工事で架空発注や水増し発注をして資金を環流させる手口で裏金を捻出していたということです。裏金は取引先への接待のほか、私的な飲食にも流用されたとみられます。
東京国税局は、これらの支出を経費として認められない「交際費」に当たるとして、およそ2億5000万円の所得隠しを指摘しました。これを含め、申告漏れの総額は去年までの5年間でおよそ3億円、追徴税額は1億数千万円にのぼるということです。