関西電力幹部の金品受領問題を受け、北陸電力は全社員の歳暮や中元などの受け取りについて、今後は一切辞退する方針を示しました。
北陸電の現役役員や幹部計28人に聞き取り調査を行った結果、不適切な金品の受け取りはなく、志賀原発の地元企業に対する工事発注についても不適切な事案がなかったとしました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
中元、歳暮、全社員が辞退 北電、関電の金品受領受け
北國新聞 2019/11/01
関西電力役員らの金品受領問題を受け、北陸電力は中元や歳暮といった贈答品について、今後は社員の受け取りを一切辞退する方針を発表した。
同社の行動規範では、慣習的な儀礼の機会に常識的な範囲内に限り、受け取りが認められていた。金井社長は「社会に対し襟を正すという趣旨で一切辞退する」と述べ、コンプライアンスの徹底に努める姿勢を強調した。
社内のコンプライアンス推進委員会で外部の弁護士の協力を得て、現役の役員と原子力部門の幹部16人、原子力部門以外の執行役員12人の計28人を調査し、不適切な金品の受け取りがなかったとした。志賀原発に関して、地元企業への工事発注や物品調達も不適切なケースはなかったという。
関電の問題について、金井社長は「社会的に大きな影響が生じ、同じ公益事業者として大変重く受け止めている」と述べた。北電では不適切な金品の受領や工事の発注、物品の調達がなかったことについて地域への説明を尽くすとした。