2021年12月3日金曜日

規制委員長 処理水計画「年内申請を」 福島原発を視察

 原子力規制委の更田豊志委員長は2日、福島第1原発を訪れ、放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出に向けて準備が進む港湾部などを視察し設備の着工に必要となる実施計画について、「できるだけ早く、年内には申請を受けたい」と記者団に述べました。

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原子力規制委 処理水放出に「早い申請を」
                          福島中央テレビ2021/12/2
2日、原子力規制委員会の更田委員長が福島第一原発を視察した。
そのなかで、東京電力が2023年の春にも始める考えの処理水の海洋放出について問われると、審査や工事などに時間がかかることから「苦しい時期に来ている」という見方を示した。
更田委員長は報道陣に「私たちとしては、できるだけ早い申請を望んでいるし、年内のできるだけ早い時期に(東京電力から)申請を受けたいと思っています。」と述べた。
そのうえで更田委員長は東京電力に対し、できるだけ早い計画の申請を求めた。


海洋放出、23年春「苦しい」 処理水巡り規制委員長
                            共同通信 2021/12/2
 原子力規制委員会の更田豊志委員長は2日、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を2023年春ごろに開始するとの政府や東電の方針について「(目標達成には)かなり苦しい時期に来ている」との認識を示した。第1原発を視察後、報道陣の取材に答えた。
 規制委は、放出前に東電がまとめた実施計画を審査して認可する必要があるが、東電はまだ審査を申請していない。更田氏は、審査や審査結果に対する意見公募のほか、関係者への説明や設備工事に要する時間を考えると「年内のできるだけ早い時期の申請を望んでいる」と述べた。
 福島第1廃炉推進カンパニーの小野明最高責任者にも伝えたという。